基本情報
神社名:豐榮稲荷神社
御祭神:宇迦之御魂命(倉稲魂命)
社格等:ー
鎮座地:東京都渋谷区渋谷3-4-7
最寄駅:渋谷駅
公式サイト:ー
御由緒
創建は鎌倉時代の頃、渋谷八幡宮(現金王八幡宮)をお祀りした渋谷氏の祖河崎土佐守基家の曾孫高重によって祀られたと伝えられています。当神社は元・渋谷川の辺、渋谷駅の近く(並木町三十一番地、公設市場と渋谷川の間)にありました。渋谷川が渋谷城の壕に利用されておりましたので、江戸時代文化の頃までは「堀ノ外稲荷」、その後「田中稲荷」と称せられていました。また、川の端にありましたので「川端稲荷」とも申しました。
昭和二十七年道玄坂上(上通り四丁目三十四番地)の豐澤稲荷神社が合祀されました。豐澤稲荷神社は元猿楽町京極家(旧但馬豊岡藩)の下屋敷内に祀られておりましたが、明治初年に道玄坂上にお移しいたし、中豐澤にあった多くの稲荷祠を合祀したということです。東京都の区画整理事業が行われるにあたり、昭和三十六年十月現在地に移り豐榮稲荷神社と申し上げることになりました。
昭和四十七年に新しい朱塗りの御社殿を造営し、昭和五十年には約五十坪の道場を中心とする研修道場「藏脩館」を建設いたしました。
頒布のリーフレットより
御朱印
初穂料:500円
※金王八幡宮にていただける。
境内案内
本務社である金王八幡宮とは道路を挟んで鎮座。鬱蒼とした木々、百度石、奉納鳥居が参拝者を神域へと引き込むかのようである。
稲荷信仰の象徴とも言える奉納鳥居。小社ながらこれだけの鳥居が連なるのは、まさに崇敬者の信仰の篤さの賜物と云えよう。
奉納鳥居を抜けると朱色の社殿。普段は無人ながらきれいに保たれていることが嬉しい。
参拝を終えて
金王八幡宮の隣に鎮座するお稲荷さん。今ではすっかり規模が小さくなってしまったが、歴史を紐解くと、元々渋谷には2社の稲荷社があり重要な役割を果たしていた事が分かる。そのことは当社の扁額にも表れている。時代の流れによって戦後に現在地に遷座されたが、その後も地域住民から大切にされている神社なのだと感じる。
地図