昨日15日は小正月。
同時に
関西では松が明けての
「鏡開き」の日でもあったりする。
我が家でも
家の中に飾っていたお供え餅を下げ、
正月の仕上げとしてお汁粉を頂いた。
さて、このお汁粉、
こういうときは「お汁粉」と呼ばず
「お善哉」と呼んだ方が
なにやら有難そうな雰囲気になるのだが、
飾っていた鏡餅を割って作るのが
まあ、しきたりというか、習慣というか…
しかもこの鏡餅、
包丁を使って切ってはいけないそうで
カチンカチンの鏡餅を
トンカチか何かで叩いて割るか、
一昔前なら玄関や縁側の踏石にでも
投げ落として割ったりしたそうだ。
まあ大小あわせて一升もありそうな
おおきな鏡餅ならば、
表面がひび割れるまで
カチンカチンに乾燥させれば
割るのはさほど難しくはないだろう。
でも、我が家が飾っている餅は
近所のスーパーなどで売っている
小さな小さな飾り餅。
二段に見えるような形の餅の上に
干支にちなんだ小さな人形が
ちょこんと乗っているやつ。
この干支人形がなぜか
ピアノを習いに来る子供たちに
大人気だそうで、
玄関の下駄箱の上に飾っておくと
皆、その干支人形を並べ替えて
遊んだりするらしい。
ホント、どこにでも売ってる
ありきたりな人形なのだけど、
子供たちにとっては何か
色々と想像力を掻き立てるようなのだ。
結婚式シーンみたいに
カップルで並べてみたり、
「先生と生徒」のように
台の上に乗せた人形の周りを
囲むように並べてみたり・・・
ピアノ教室は
カミサンが運営・指導していて
私は直接関わってはいないのだけど、
一日のレッスンが終わった後に
玄関の人形たちを覗いてみると
その日に来てた子供たちが
思いつくままに並べた跡が残っていて
それがほのぼのと面白かったりする。
・・・で、
この干支人形のついた
小さな飾り餅なのだが、
この中の餅を取り出して
お汁粉を作るには
少しばかり大きかったりするのだ。
しかも、とてもではないが
包丁なしで割れたり切ったりできる
代物ではなかったりする。
うーむ、どうすべきか・・・
「包丁を使わない」
ということを知った以上は
できるだけ習慣に従うということで
お汁粉のお餅には飾り餅を使わず、
お雑煮用のお餅の残ったものを
使うことにした。
(ワハハ、これはこれで
しきたり破りではあるなあ)
小豆餡を2/3程度の水で溶いて
焦がさぬよう弱火で加熱し、
同時に水を張った鍋にお餅を入れて
こちらは中火で加熱。
お餅の鍋が茹ってきたら
プラス1分湯掻き続けて
餅をトロトロにさせる。
器に小豆餡の汁を入れ
トロトロのお餅を入れた後
更に汁を足して生姜を少々…
風の冷たい日には
しみじみと暖かくて嬉しい
お汁粉の出来上がり!
大変美味しゅうございました!!
※写真は玄関に飾ってる干支人形たち(2024.1.16撮影)