ツバキ科ナツツバキ属
朝鮮半島南部から日本にかけてが原産地です。
椿の花に似て、初夏に咲くことからナツツバキ(夏椿)と名付けられました。
古い時代から寺の庭木として植えられていたそうですよ。
祇園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
−平家物語−
誰もが知る平家物語の冒頭部分ですが、何を隠そう、ここでいう沙羅双樹(サラソウジュ)こそがナツツバキなのです。
サラソウジュは、お釈迦さまがその木の下で亡くなられたとの伝承があり、仏教界では聖木として崇められるております。
熱帯植物のサラソウジュ(本物)なので、残念なことに日本(温室もなかったし)では生育出来なかったので、白羽の矢が立ったナツツバキが沙羅双樹を名乗ることになった・・・だろうと、推測いたしております。
10年後の姿に思いを馳せると、心が高鳴りますね。