夏椿 | goro’s 花好きじいさんの食卓

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後期高齢がぼんやり見えてきた花好きじいさんです。
毎日自分だけのごはんを作っております。
日々の料理の写真などを、載っけましょうかね。



【ナツツバキ・夏椿】
ツバキ科ナツツバキ属

朝鮮半島南部から日本にかけてが原産地です。

椿の花に似て、初夏に咲くことからナツツバキ(夏椿)と名付けられました。

古い時代から寺の庭木として植えられていたそうですよ。


祇園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
平家物語

誰もが知る平家物語の冒頭部分ですが、何を隠そう、ここでいう沙羅双樹(サラソウジュ)こそがナツツバキなのです。

サラソウジュは、お釈迦さまがその木の下で亡くなられたとの伝承があり、仏教界では聖木として崇められるております。

熱帯植物のサラソウジュ(本物)なので、残念なことに日本(温室もなかったし)では生育出来なかったので、白羽の矢が立ったナツツバキが沙羅双樹を名乗ることになった・・・だろうと、推測いたしております。


涼やかさを醸し出す花ですね。


花びらも葉も、冬に咲くツバキより薄くて繊細です。

花びらのまわりの縮れも、いとおかし・・・

絹の光沢を持つ蕾が、なんともキュートです。

一日花ですのでね、足元は乱れがちです。


うちから一番近いコンビニが入ったビルの玄関前で、シンボリックツリーとしての存在感を示しております。

10年後の姿に思いを馳せると、心が高鳴りますね。