あのね、『カッコイイ』って、知ってる?
父ちゃんが言ってたんだけどさ・・・
あのね、『カッコイイ』って、
とっても『ダサいこと』をすることなんだって!
フラれる覚悟で、勇気をだして女の子に告白するとかさ。
たとえ、ダサイ結果になっても、カッコイイんだってさ!
ほら、ヒーローが出てくるテレビを見てごらんよ。
誰も頼んでないことをすすんで実行したり、
助けてって言われたら、躊躇することなく助けたり、
道に落ちてるゴミを人前でも拾ったり。
誰が考えたのか分からない変身ポーズしたり。
ダッセェー!よね!
あんなに必死になってさ!
「みんなのため」だとか言ってさ!
「正義ヅラ」してさ。
「お前、そんなに必死になって『良い人』に見られたいのかよ!」って
言ってやりたくなるよね!
でもさ・・・
そんな『ダサいこと』を勇気だしてやってる姿が、
なぜか、『カッコ良く』見えちゃうんだよね!
でも、ここだけの話・・・
この世には、あんなヒーローいないんだって!
ビックリした? ボクもビックリした!
この世には、あんな「イーイー」って掛け声を上げる
悪の戦闘員とか、毎回、爆破されちゃう怪人とか、
いないんだって!
ボク、将来の夢がヒーローだったからガッカリだよ・・・。
でも、うちの近所のショッピングセンターには、
たまに本物が来るって、父ちゃん言ってたけどね。
・・・・えっと、それでね!
『ヒーロー=カッコイイ』は、成立するんだけど、
『カッコイイ=みんなの犠牲になる』のは、カン違いなんだってさ。
じゃぁさ、じゃぁさ、なんで、
あんなに良いカッコしたがりのヒーローが、
カッコ良く見えるの?って、父ちゃんに聞いたらさ・・・
「あいつらは、誰かに頼まれて人助けしてるんじゃなくて、
自分が助けたいから、助けてるだけなんだ」って。
「あいつら、ただただ自分がやりたいことを
やってるだけなんだ」ってさ!
ボク、たまに怪人もカッコ良く見えるときがあってさ。
それ聞いて、すごく分かったんだ。
ヒーローも、怪人も、お互いに
やりたいことをやってるんだって。
だれもやりたがらないことを自分がすすんでやるのも、
みんなに嫌われるような破壊工作するのも、
ぜんぶ、自分がやりたいからやってるんだって。
だから、変身ポーズをあんなに得意気に
みんなの前でやっちゃえるのも、
道端に落ちてる誰かが落としたゴミを拾うのも、
「周りに良い人って思われたい」とか、
「周りにダッセーって思われないかなぁ」とか、
そんな周りの目を気にしてないんだって!
そうだよね、ほんとにやりたくなかったら、
ほんとにやらないもんね、みんな。
じつはさ、この世で一番カッコイイのは、
ボクの父ちゃんかもしれないって思うんだ!
だってさ、この前、父ちゃん、
ヒーローよりスゴイこと言ってたんだよ。
「ヒーローも怪人も、あいつら極端に偏った考え方なんだ。
自分のやりたいことを好きにやってる者同士、
ちゃんと話し合えばいいんだ。
あいつらは、自分の方が
『素晴らしい』って、信じて疑わねえんだ。
いいか? よく聞けよ?
この世の大なり小なりの争いごとは、すべて
『素晴らしい』と『素晴らしい』のぶつかり合いなんだ。
みんな自分の素晴らしさを分かって欲しくて、
お互いに素晴らしさをアピールしてるだけなんだ。
相手が認めてくれないって言って、自分が相手を認めてねえんだ。
もしくは、自分は相手を認めてやったのに、
相手が認めてくれないってスネたり、ムカついたりしてんだよ。
自分が認めてもらいたいからって、相手を認めたフリをすると、
認めてくれねえって嘆き、悲しみ、そこから怒りが沸く。
これがヒーローと怪人の戦いの始まりだ。
お互いを本当の意味で認め合った時、許し合った時、
この世から争いがなくなるんだよ。
お互いを知るために必要な戦いでもあるけどな。
相手を打ちのめすために戦いを始めたら終わらねえんだよ。」
だって! スゴイよね、ボクの父ちゃん!
だってさ、
ヒーローはこの世から悪を無くすために戦ってるけど、
ボクの父ちゃんは、この世から争いを無くす考え方だもん!
だから、母ちゃんが怒鳴っても父ちゃんは決して戦わないんだよ!
おしまい。
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※絵空事は、すべてフィクションです。
登場する人物、名称、建造物や出来事など
すべて大五郎の妄想です。作り話です。
ご了承ください。
【 あとがき 】
昔、友達と飲みながら話し合っている中で、
恋愛の話になって、そのときに気づいたのが、
今回の絵空事の話のネタです(^▽^;)
男なのに、やたら鏡を見て髪型を気にしたり、
似合ってなくても自分が「カッコイイ」と思う服装を選んだり、
やたら、カッコつけたがる男を見かけると、
どうしても、コッケイに見えて、
「なぜか逆にダサく感じる」
そんな時期がありましたが、結局のところは、
そうやって、なにか自分の好きな事、好きな服、好きな音楽、
好きな女性に、夢中になっている人が
うらやましかったんです、俺( ̄ー ̄;
俺の周りの男友達の中には、『ロカビリ系』の
トサカみたいな髪型や服装にハマってるヤツもいて・・・
その『変身前』というか、過去のそいつの姿も知っているから
余計に、そのギャップに違和感を覚えたんですよね(^▽^;)
でも、その違和感は、「うらやましい」が原因でした。
俺は目立たないように、自分の存在感を消すように生きてきたから。
貧弱な体だから、目立ったらイジメられる・・・嫌われる・・・
そう思い込んで、生きてきたものですから( ̄ー ̄;
そして、女性に対して必死になることにも抵抗があったんです。
それは、母親が、幼い頃から「オヤジの浮気が原因で離婚した」事を
ずっと聞かされてきたから。
「女にチョッカイをだす男はみんな敵」みたいな言い方で(汗)
だから、なんだか、女性と付き合うことがいけないことみたいに感じたんです。
案の定、俺が成人したあとでも、恋人が出来たことを
母親に報告すると、めっちゃイヤそうな顔をされたんですよね(汗)
(報告義務は無かったけど、実家暮らしだったし、
恋人ができると夕飯いらなかったりするし(汗))
まぁ、ストーカーされちゃったり、境界性人格障害の人に暴力されたりして(汗)
結果的に、女性と付き合ってヒドイ目に遭うたびに、
母親に「それ見たことか!」とドヤ顔で説教されましたがね( ̄ー ̄;
それでも、諦めきれなかった、
小さい頃からの夢・・・『自分の家庭を築くこと』・・・。
諦めなくてよかったって、思います。
出会いに感謝です(^-^)
あ・・・話がそれてる(汗)
とにかく、『なにかに夢中になってる人』とか
『楽しいバカやって、心からゲラゲラ笑って生きてる人』とか
『好きなことのために努力してる人』とか、
『好きな子のために、なにかがんばってる人』とか、
ハタから見たら、めっちゃコッケイで、バカで、迷惑で、ダサくて・・・
でも、それが『カッコイイ』んですよね~(^▽^;)
俺は、なにかに夢中になれない自分にイラ立って、
なにかに夢中になってる人に嫉妬してたんです。
それを、さりげなくやってのける人に、イラっとしてたんです。
よくよく心を掘り下げたら、
「俺も、それ、やりたい!」だった(笑)
「俺も、それ、やれば出来るのに!」だった(笑)
ずっと否定してたけど・・・ずっと避けて通ろうとしてたけど・・・
結局は、「自分も素晴らしい」と認めれるようになりました(^▽^;)
「やってないだけで、本当は出来るんだ」みたいな言い訳をして、
やらない自分を棚に上げて、やってる人に嫉妬する・・・
気づくまでは、なんと、まぁ、ダッセーやつ、この上無しでした(+__+)
それに気づかせてくれたのが、心屋さん の本『奇跡の言葉』です。
んで、最近、気づいたのが・・・
「みんな素晴らしいけど、自分は素晴らしくない」を前提に生きてきたけど、
前提を「自分も素晴らしい」にしたら、改めて「みんな素晴らしい」と思えるし、
その「みんな」に自分も含まれてて・・・
なのに、嫁ちゃんと毎日、小さな衝突 があったりするのは
なぜなんだろうか?(^▽^;)
んで、よくよく衝突の原因をさぐっていくと、
「こんなミスしちゃう自分でも素晴らしいんです!」ってことを、
お互いに主張しあってるだけだなと気づきました(笑)
そしたら、この世の、どの『争い事』も、そういうことなんだなって感じて(^▽^;)
そんなこんなで、今回の『絵空事』が完成したわけです。

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「相手を未熟に感じたら、
そんな相手を認めれない自分も未熟だと気づくのです」と「ことりーず」。
みんな師匠で、みんな修行中ってことだね(^▽^;)
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