ハレとケという考え方は、柳田國男によって発見されたそうだ。ハレは祭事など節目節目の非日常、ケは普段の生活、日常を指す。
成人式に着る晴れ着もハレの通過儀礼だが、やはりそこでは日常で着装しない豪華な衣装を着る。西陣織の出番である。
今回のもうひとつの視点である工芸と民芸。民芸とは日常的に使われる地域独特の手工芸品のこと、柳宗悦のグループによって提唱された、とwikiにある。日常であるかないか、がその違いのようだ。また、民芸は地産地消、工芸は地域から出ていくという違いもあるそうだ。
西陣織がその豪華絢爛な製織技法で技術的に突出しているのは、過去のセレブが主たる顧客だったことにあるが、その顧客が日本文化のハレを大事にしていたといことがその背景にあったということか。まさしく「衣食足りて礼節を知る」で、貴族と民衆は違う生活だったのだろう。
今は大衆でも着物をきる時代である。きものの中にも、古着、モダン、洗える着物、など様々な市場がある。なおのことハレとケを意識しながら西陣織に取り組みたい。