多くの伝統工芸には組合がある。うちの組合の役員を見渡すと、日本の平均寿命と同じ程度の方々が多数派で、しかもまだまだ現役である。本人のやりたいという意志だけでは役員にはなれず、支持者がいるからこそ、そういう結果である。支持者もまた同世代。
 伝統工芸の商況は年々悪化しており、数少ない若手はいろいろな想いはあるのだが、多勢に無勢、その活躍の場は与えられない。現役世代がマイノリティとなりつつある異常な社会の縮図を垣間見るようである。
 かと言って、現役世代に仕事を任せている比較的時間の余裕のある高齢者、会社に戻れば会長職の人たちのように組合活動に時間が取れるわけではないので、そこは悩ましいところではあるが。