こんな記事があった。
「和装業者には、もう一つの懸念材料がある。2022年度に予定される成人年齢の18歳への引き下げだ。大学受験や就職を控えた18歳の時期に成人式を開くとなれば、振り袖需要が落ち込む恐れもあるからだ。」
 成人式の実施は国が決めるのでなく、地方自治体の裁量であるが、18歳での成人式は高校生には過美だという配慮で成人式をしなくなる可能性や、それ故20歳での実施のままであろうとか、うわさ話が絶えない。
 そもそも成人式でのきものの需要は、バレンタインのチョコレートや節分の恵方巻きに似た性質を帯びており、なくなるとそれを商売にしている業者には痛い話である。
 しかし商売よりも、まずは先に日本人にとって必要なものか、大事なものか、という話が先である。やんちゃな地方の若者が暴れる成人式という印象が強いが、それがレアケースだから記事になるのてあって、大方の若者は真面目に成人式を迎えているに違いない。
 行政や地方の議員は、経済活動ではなく地域の文化がどうあるべきかを軸足に判断してほしいものである。
 その結果、成人式のきもの需要が減少することがあっても、甘んじて受け入れる和装業界の度量が必要である。