高校教科書を読んで、生物に「ヒトの性」の扱いがないことに驚き。古文はテキストの対訳が欲しい。 | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

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  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

ニコニコ 3月1日。雨が上がって、遠くに見える富士山や秩父の山々は雪化粧。

 

おねがい 「七十の手習い」で、1月からクラシックギターの再々学習ともに、中学・高校の教科書の再学習中。

 面白いです。高校教科書。とくに「生物」が。私が中学・高校の時とは隔世の感(物理、数学はあまり変わっていません、化学は少し変わっていて←少し発見があった、地学は多いに変わっています←地震のメカニズムとかは私の頃は全くわかっていなかった)。

爆  笑 生物の教科書は夢中になってしまいます。私の高校の頃の教科書が今のようだったら、私の進路は別になったかもしれません(付属で安住せずに本格的に生物を学ぶ大學を目指したかも)。

 とにかく、花粉症から逃れるということもあり、家に居る時間は教科書を読んだり見たりに時間を掛ける日々です(テレビや録画した韓ドラ/中国ドラマを見る時間が減って、疲れたら小説読んでいます)。

 

えー ところで、教科書を読んでいて(見ていて)「これはどうなのかな?」と思うことがあります。

 一つは「生物」における「人間そのもの」の扱いの少なさ。生物はDNAやら細胞やら自然環境やらSDGSやらと盛り沢山の内容ですが、その生物を学ぶ「人間そのもの」の扱いが足りない。とくに「生殖」関連。

ショボーン どの教科書にもヒトの「精巣」(前立腺も)「卵巣」「生殖器」がありません。従って「ヒト」の人体構造図などは雌雄の違いなし。びっくり「性のタブー」があるのでしょうか?ではどこで学ぶ?「保険体育」の教科書見てもろくに扱っていませんでした。高校毎に「副教材」で学ぶ?大学入試にも関係ない?

 

 

キョロキョロ しかし、人間・生物にとって「性」は大切です。いま社会的にはジェンダーを盛んに取り上げつつ、教科書での「セックス」はスルー。これが日本の教育の現状なのでしょうか?イスラムやキリストの教原理主義教育ならいざ知らず・・・・。

 短い期間の民主党政権を挟んでの自民党政権の30年間の教育がこうしたのか?それとも戦後養育の欠陥なのか? 文科省は最も保守的だし、さらにカルト統一教会が絡んでいたので、検定を通して「生物」の教科書がこんなになっている?せめて「生物基礎」(これは中学の生物知識をもとに、整理してより理解を深める過程で理科系以外の高校生も学ぶ)に1ページでも「ヒトの性」を載せてもらいたいと思うのです。

 

ニヤリ もう一つ気になるのは「古文」。

 巷でもネットでも「古文不要論」が多く見られます。

 「古文」をなぜ学ぶのでしょうか? 平安時代の貴族の日常語が元になっている古文(平安時代は話し言葉も書き言葉も同じ「言文一致」だったそうです)。その「平安語」は江戸時代までマイナーチェンジしつつ「文語」として続き、日常口語しか使わない人々にはわかりにくい言葉となっていた。だから明治ー昭和の「言文一致」の結果、「平安語(とそのマイナーチェンジ言葉)がわからなくなっている私たちは学校で「古文」を学びます。ついでに中国語系の「漢文」も学びます(中国語が分からない漢文の教師もいるのですが、それってどうなのか?まず中国語がわかっての漢文だと思うのですが)。

プンプン そして「古文/漢文」は日常生活にほぼ関係ないから、「純粋」な知識となって、それが受験用の教科みたいになっています。教科書も面白くありません。教科書が受験用の参考署みたいになっています。だから古文/漢文の時間は「睡眠時間」化するのだと思います。

ニヤリ どうすれば良いか? 

 とりあえず古文/漢文の教科書に取り上げた作品の「対訳」を付けたらどうでしょうか?

 教科書に取り上げられた古文/漢文はそのままでは(辞書ひいたり参考書見たりしないと)わかりません。なぜ?わからないようにしておくのか?まさか教師の権威を高めるため方法?そんな教科書なら受験用の参考書の方が出来が良いし、よくわかるのです。学ぶ生徒は参考書中心になるでしょうね。

 対訳を付けるだけで、古文や漢文に興味を持つ生徒が少しは増えるのではないでしょうか?

 

ウインク ということで、今日も教科書を読み続けている私です。

 「古文」「生物」の次は「化学」「地学」の予定です。「英語」は例文が生徒用なので爺には適しません。

 

☆写真/画像は上から今朝9時半ゴロの西空と富士山。3枚目は「性」を省いた高校教科書の「人体図」(数研出版「生物基礎」から)。4枚目は細胞内の「リボソーム」「ゴルジ体」「リソソーム」の働きについて(数研出版「生物」)、5枚目は「ヒト」の進化について(数研出版「生物」)。新しい教科書には「デニソワ人」でてきます。そしてネアンデルタール人やデニソワ人のDNAを私たちが引き継いでいることも書かれています。6枚目は高校古文の教科書(「古典探求古文編」第一学習社)。「大鏡」のところですが、対訳がないのですぐには意味がとれず、面白くありません。こういうとろが「古文不要論」を生むのでは?

 

↓去年の今日のブログです。ベランダの山椒が芽吹いていました。さっき確認したら、今年もいつの間にか芽吹いていました。