標準的歴史資料集といえる山川出版の「世界史図録」の“人類の進化”はこれで良いのか? | あと猫の寿命ほど。如露亦如電2024

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  2013年58歳の春に「うつ病」でダウン。治療に4年半。気づくと還暦を過ぎました。
  66歳になった2020年夏に「ああ、あと猫の寿命ぐらい生きるのか」と覚悟。世の中すべて如露亦如電です。

ニヤリ なんとなく「梅雨」みたいな空模様。

 雨がパラッと降ったと思ったら、陽が射したりしています。

 雨が降ると思っていたら、かんかん照りで植物が枯れかけたり、晴れると思って水遣り多めにしたら雨が続いて、根腐れ起こしそうになったり、こういう天気は油断するとベランダの植物にダメージが・・・。

 これから「ベランダ菜園」は目が離せません。

ニヤリ しかし・・・。虫が少ない。

 GWに野辺山の近くの農家で1泊して思いました。虫多いなって。それにかの地は道端や商業施設の植え込みでもどこでも蟻が沢山活動していました。あれ?いまの東京って蟻が少なくない?ベランダ菜園は人工的な場所なので、もともと蟻がいませんが、東京の街の植え込みとかに蟻少ないです。関係があるかどうか分からないけどアリマキ=アブラムシが少なく、それ餌に育つテントウムシも少ない?

 たぶん5年前にはもっと蟻も虫も多かったと思うけど・・・・。園芸店に行くと「蟻の殺虫剤」が沢山売られていますけど、その影響かもしれないけど、生態系の下支えのような蟻がいなくなるのはどうなんだろうか?

 

キョロキョロ 一方では、外国製のコオロギを養殖して「タンパク源」にするという、訳の分からない動きがあるし(イナゴはどうした!)、公園やらには馴染みのない外来植物が沢山花咲かせているし、それでもってアメリカザリガニは駆除され続けるし・・・。ヒアリガどうしたと言っては在来種を大量駆除し、セアカゴグモが危ないって言っては、生態系で重要な蜘蛛を皆殺しするけど、「日本の自然」は日々外来生物で覆われる状況。こういう大問題に今の政府や官僚は対応できそうにないし、営利追求第一の企業に任せたら大変なことになると思うし・・・。

 SDGsより、先に取り組むべき事あるのでは?

 

びっくり ところで、昨夜なんとなく山川出版の「世界史図録」を見ていました。「日本史図録」とともに、歴史知識の確認と修正のために時々パラパラ見ているのですが、あれ?この本(第3版)が出た頃(2022年)はまだ、人類の歴史はこんな風に描かれていた?

ショボーン それは、ネアンデルタール人がなんとなく「類人猿」ぽくって、クロマニヨン人が北欧の人みたいな感じ。それにクロマニヨン人の脳容量がネアンデルタール人より多いとも。

 この部分は早急な改訂が必要ですね。現在ではDNA解析から、ネアンデルタール人の方が脳容量が大きいと判明しているし、それに「図録」で描かれている「クロマニヨン」はむしろ「ネアンデルタール」に近い(純粋クロマニヨンの姿は、アフリカのマサイのようなすっきりした体系であったと推測されていますし、クロマニヨンがネアンデルタールと「混雑」することで、「出アフリカ」したクロマニヨンは金髪、碧眼を持つに到ったともされています。

キョロキョロ 「図録」作成者が「文系」に偏っているから、こういうことになるのかもしれませんが、日本はこの辺もかなり遅れているのです。いまでも人間の細胞数は60兆説をとる場合が多いし(欧米では10年前には35~40兆)。いまはほぼ37兆個ということになっています。ではなぜ60兆?といえば、ざっくりと生命体1キロについて1兆で、人間の平均を60キロとしたから?

 この辺の問題は教科書を担当する文科省の問題でもあります。文科省は日本でもかなり保守的で、神話的歴史観を保持する集団です。

 

プンプン 日本はLGBT問題でも入管法問題でもエネルギー政策・食料政策でも独自な(良くいえば、悪く言えば人権と人々の生活無視の)スタンスをとっています。そして徐々に徐々に科学と世界の常識からズレてきて、かなり危なくなってきています(政権党はいつまでもカルトと手を切れないようだし)。

 

☆写真/画像は上から今日の真昼の曇り空。今日の日経新聞1面。サムスンが日本に半導体拠点を作る、という記事と「転職者」が増えてしかも賃金が上昇しているという「チャートを読む」。ただし日本でIT人材が不足気味で賃金上昇なのは、円安や入管制度(外国籍労働者の扱い)も大きな要素ですが、そこは日経は指摘できていません。3枚目は今日取り上げた山川出版社の「詳説 世界史図録」の「10 先史の世界」の“人類の進化”の部分。

 

↓去年の今日のブログです。東京の去年の今日は雨が降り続く日だったようです。