梅雨時の空はさまざまです。
今年の東京は「陽性」梅雨のようで(「ウイルス感染」みたいですが)、晴れ日、強い雨の日がはっきりと分かれているようです。
梅雨を過ごすのには「梅雨を楽しむ」のが一番。毎日空を眺めて楽しんでいます。
BGMも必要。
街にいるときは、すぐ近くに来ている来る夏を感じさせる「サザン」も良いけど、自宅で朝とか夜更けに聴く曲は?と考えました。まず夜はベートーベンの弦楽四重奏曲。これはBGMに最適。考え事とか読書を邪魔しません。
で、朝は?
私は。南米のクラシックギターの「巨星」アグスティン・バリオス(Agusutin・barrios:1885~1944)を選びます。
バリオスはクラギファン以外にはほとんど知られていないと思いますが、近/現代の南米を代表するクラギの作曲家であり、一流の演奏者です。音楽的には後期ロマン派に属するとされますが、パラグアイ生まれでネイティブアメリカンの血をひくという彼の曲は緑の濃い密林や、ガスパル・リョサの小説世界を連想させるような独特の魅力に富んでいます。
クラギのレパートリーに欠かせない「大聖堂」とか「ショーロ」をはじめとする数多くの作品、どれも良いです。
鈴木大介さんという日本の優れたギタリストが、彼の作品を3枚のCDに収めています。これにはそれぞれに対応する楽譜集(現代ギター社)も出版され、貴重な音源/楽譜となっています。この作業は鈴木大介さんの大きな業績だと思います。
私は「大聖堂」のような大曲は無理ですが、簡単な小品ならば、たどたどしくも弾いて楽しみます。楽譜集は1冊2300円/2840円/2800円(いずれも税別)で、全部買うと結構財布を傷めましたが、11年前に思い切って買っておきました。今なら買えません。買っておいて良かったと思っています。
☆写真は上から1枚目は昨日の空。青空は夕方の新宿の空。羽田への着陸ルート下になってしまった練馬・中野・新宿・渋谷などの地域は夕方になるとかつて経験したことのない飛行機の爆音に驚かされます。もっと高度が下がっている
目黒、品川、大田などではまさに「騒音公害」が発生しています。2枚目は昨日の練馬から見た夕焼け。今年の梅雨は夕焼けが多いです。3枚目は梅雨空。4枚目はアウグスティン・バリオスの姿(作品集1の表紙)。5枚目はバリオス作品集1のCDジャケット。タイトルの「tu y yo」は「君とわたし」。バリオスの作品(ガボット)の副タイトルで、このCDに収められています。愛らしい曲です。