日本でアクション・アメドラが大流行した時期の1987年春から秋にかけて放送された『俺がハマーだ!』。12月にBlu-rayボックスで復刻されるとのこと。

 

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発売元のフィールドワークス直営サイトだけで独占販売とのこと。価格が出てないが、どれくらいであろうか…。

 

「週刊 ナイトライダー」創刊と、1980年代後半のアクション・アメドラ全盛時代 | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry (ameblo.jp)

火曜9時『特捜刑事マイアミバイス』の後時間帯10時から同じテレビ東京系で放送。

また、『特攻野郎Aチーム』、『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』、『ナイトライダー』など

いまも記憶に残るアクション・アメドラと並んでの放送時期でもあった。

 

この前のDVDボックスが出たのは、洋の東西問わず、過去のテレビドラマならば何でもかんでもDVDボックスにして、その復刻ブームに沸いていた2000年代半ばで、パンフレットによれば、かれこれ18年前。もうそんな前になるのか…。当時もちろん購入したのだけど、恥ずかしながら金策のために手放してしまっていて、以後は本放送翌年にあった再放送を録りためたビデオテープで観ていた次第。最近、プレミア値が付いているそのDVDボックスをまた買い直そうかなあなんて思っていたところだったからグッドニュースであった。

 

それから、12月にもうひとつボックスでの復刻がなされるものがある。石原プロモーションが1989年に制作した、“『西部警察』の夢よもう一度!”の『ゴリラ 警視庁捜査第8班』。

 

『ゴリラ・警視庁捜査第8班』12月21日ソフト化 舘ひろし&神田正輝からコメントも(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

 

まあ、こちらはたいして思い入れがないんで、いいかな、と。

 

「ゴリラ 警視庁捜査第8班」、人はそれを失敗作と呼ぶ。 | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry (ameblo.jp)

 

 

さて、時代劇の「必殺シリーズ」関連でスゴい本が刊行された。『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』なるもので、制作に関わったスタッフ、つまりエンドクレジットに出てくる名前の人たち30人をインタビュー取材したもの。

 

必殺シリーズ秘史 50年目の告白録 | 立東舎 (rittorsha.jp)

 

必殺シリーズを撮っていた京都映画撮影所(現・松竹京都撮影所)は、渥美清主演『男はつらいよ!』のシリーズなど劇場用映画や、テレビドラマでも松竹お得意のメロドラマなどを手掛けていた松竹大船撮影所から見れば、“大船”こそ本体であって、いわば傍系扱いで軽んじられていた存在。さらに、同じ京都太秦にある東映京都撮影所に比べれば、敷地面積から人員まで、何もかも少ないなかでやっていたのだけど、スタッフは皆若く、そして自由にやれ、時には旧大映京都の映像京都とのスタッフたちと共同することもあった。

 

当ブログ、前回の記事である『“東宝が京都で作った時代劇”、古谷一行主演「江戸の用心棒」』に絡めると、実制作を請け負ったのが映像京都であったから、“浪人”設定の主人公らが住む長屋やその部屋のセットは、まだ当時あった大映京都撮影所内で撮られていたものの、時代劇の撮影には必須である、江戸の街並みを模したオープンセットは、倒産以後規模縮小されたそこにはすでになかったことから、“お隣さん”である京都映画撮影所のものを使っていた。また、1シーンかぎりのモブキャラで出てくる俳優に、独立した会社ながらも京都映画撮影所内にあったエクラン社の面々が出ていたりするなど、『江戸の用心棒』は東宝、旧大映、そして松竹(京都映画)が混在した特異な作品だということが改めて伺えるかと思う。

 

“東宝が京都で作った時代劇”、古谷一行主演「江戸の用心棒」 | 茶屋町吾郎の趣味シュミtapestry (ameblo.jp)

 

京都映画のスタッフはプロ中のプロながら、その制作スタイルは、毎週放送されることで年柄年中作っていた「必殺シリーズ」へと特化していった。それ故に、他の撮影所が手掛けるオーソドックスな“同心もの”などは、出演俳優の人数、そしてその撮り方も違ってくることから正直不得手になっていったという。1987年に「必殺シリーズ」のレギュラー放送が終わり、以後は年に数回だけの特番形式になっていったものから(1992年に一度だけ半年間のレギュラー放送『必殺仕事人・激突!』が復活)、1989年に放送が開始される、その“同心もの”である中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」シリーズが制作のメインとなっていく過程には、映像京都の長・西岡善信を常務取締役に迎え、その伝手で、前回の記事でも触れたとおり、東宝の制作によるその“同心もの”である「江戸シリーズ」や、その前の萬屋錦之介主演「鬼平犯科帳」シリーズを手掛けていて、『江戸の用心棒』に参加した高瀬昌弘監督、内海正治キャメラマンなど“外部の血”を要していたのは合点が行った。