「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー＠高橋秀実

フツーにやってたら勝てるわけがない

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー/新潮社: ￥1,365; Amazon.co.jp

首都圏にある超名門進学校、東京大学合格数はずっと一位
あの開成高校に野球部があったんだってことも驚きなのですが
なんと、東東京大会でベスト16にも入ったことがあるということ
文武両道、頭も身体も超一流なのか

そんなはずはない、甲子園を目指す高校球児は一日中野球に明け暮れていて
東大に合格する目標があるから、勉強なんてしていないはずである
そんな開成高校野球部のセオリー、興味深く拝読させていただきました

日々の生活でも、仕事をしていてもこういったケースはないですか
競合相手が大手企業で太刀打ちできないとか

資金力の差を見せ付けられ
何もできない状態や、近くに大型ショッピングセンターができ
お客様がそちらに流れてしまって閑古鳥が鳴いているような感じの商店街など
どうやっても敵わない相手にでも

立ち向かわなければならないこと
はっきりいって、悲しくなりますよねぇ～

真っ向勝負、カッコイイですけど、戦車に竹やりで挑むようでは
討ち死にするのがオチなわけで、戦う前から負けているようなもの
開成高校野球部も、校庭の関係で週一回しかグラウンドで練習できない
勉強もあるし、練習量では強豪校より少なくなってしまいます

練習量が多ければ、いろんな場面を想定した練習や技術を高めたり
チーム連係、サインプレイなどを確認することもできますが
開成高校野球部はそれらのすべてはできない、じゃぁどうしよう
このあたりがこの本のとても面白いところ

野球でもいつの間にか決まっているような常識があり
1番バッターは足が速い出塁率が高い人、2番バッターはバントが上手い人
3番4番5番は強打者で、出塁した走者をホームベースまで返す人みたいな
それらはそれでその通りなのですが

強豪校と同じことをやっても勝てない
のであれば、やっぱり作戦を立てる必要がある

変えてくるんですねぇ～

野球は勢いである、高校野球ならばその傾向は顕著に出てきます
ならば、1番バッターから強打者を並べて打ちまくって点とりまくっちゃえ
コールドという仕組みもあるから、先に点を取ってしまってコールド勝ちに
もっていければ、とにかく先手必勝でいけば勝ち進むことができるやもしれない
発想の転換、他人と同じことをしていても