一億総ツッコミ時代＠槙田雄司

「ツッコミ」ではなく「ボケ」に転身せよ

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)/講談社: ￥861; Amazon.co.jp

言われてみれば、そうだなぁって思いました
確かにSNSなどが普及してきて、

何だかんだいって匿名でカキコミできたり
いろんなブログが記事によって炎上してしまっていたり
よくニュースになっていますが、毎日様々なところで

ツッコミを入れていますよねぇ～

かつてなら、テレビにツッコミを入れるくらいだったかもしれませんが
今の時代、毎日誰かが誰かにツッコミまくっている感じで
少しのミスも許されないような、そんな閉塞感の中を
私たちは生きているのかもしれないと感じたりもしました

著者は、お笑い芸人、ミュージシャン「マキタスポーツ」こと槙田雄司さん
平たく言うと、テレビの現場にいる芸人さんです

この本にも書かれていますが、ツッコミが全国区になったのって
ダウンタウンの影響が大きいんですねぇ～
浜ちゃんが「なんでやねん」って華麗にツッコミを入れているのって
あれに憧れたりして、いろんな人が様々な場面でツッコミを入れていくようになった
まさにその通りだと思うんですね

ただ、ツッコミってリスクが少ないそうローリスクなんですよね
ボケは、まさにハイリスク
いつ何時どう言われるのかもうビクビクしながらって感じでしょうが
ボケを極めると、平和になるというのも事実だったりするのではないか
そんなことを考えたりもしました

いいじゃないですか、ボケまくりな世の中って
何でも許せちゃうみたいな、ちょっと噛んじゃうくらいはいいじゃない
そこにプロがツッコミを入れていくのならまだしも
誰でもどこでもいつでもツッコミまくりというのも
ツッコまれた方はそれなりにダメージを蒙るわけで
目の前のことを評論するだけの

人間にはなりたくないじゃないって
そう思うことないかなぁって気がするんです

確かに、ツッコミは簡単にできるしリスクなしです
Facebookはまだしも、ツイッターだって2chだって
匿名でできちゃいますから、気に入らないことがあれば罵倒し炎上させ
皆がみな、評論家と化する現実、そんなに無駄なメディアばかりは
世の中のためにはならないだろう
そんなことをするから、息苦しい世になってしまっているのではないか