昨今の世界情勢は胸の痛むことが多く、最近はニュースを見ないようにするほどです。
ふと、ある絵本の一節を思い出しました。
「けちじゃないよ ぐりとぐら ごちそうするから まっていて」という文章。
「ぐりとぐら」という絵本です。
シリーズ絵本の1冊目で、ロングセラーの絵本です。
ぐりとぐらがおやつを作っていると、森の動物たちが集まってきて・・・
そのときに、ぐりとぐらが動物たちに言った言葉です。
うんうん、こういうのがいいよねえ。
欲張ったり独り占めしたりしないで、分け合いたいよねえ、なんて考えていました。
でも、なんか、引っかかりを感じていたのです。
そして何日も何日もたってから、気づきました。
「けちじゃないよ」ってどういうことだろう?
つまり、「けち」という言葉と、その意味を知っているっていうことですよね。
どうして知ってるの?
ぐりとぐらシリーズの絵本には、けちなキャラクターは出てきません。
でもシリーズの1冊目だから、絵本が始まる前に、何かあったのかな?
想像が膨らんでいく・・・・
ぐりとぐらは、誰に「けち」という言葉を教わったのでしょうか。
どういう流れで教わったのでしょうか?
けちな人がいたの? 自分たちがけちんぼしたの?
けちんぼしたのか、されたのか・・・そのときにぐりとぐらはどんな気持ちだったのか?
想像は、はてしなく膨らむ・・・膨らむ・・・
ちなみに、わたしはけちです
※イラストはお借りしています。