もともとパワーリフティングやベンチプレスの試合には出場していたが、ウェイトリフティングには全くと言っていい程関心がなかったのだ。
だがベンチプレスなどは見栄えがする胸のトレーニング種目なのでカッコいい身体になりたくて必死に取り組んでいた。
ウェイトリフティングのトレーニングを始めた理由は、さほど体格が良くない人がかなりの重量のバーベルを挙げているのを見て、自分がこの体格や筋力の割に全然できない事が納得できず悔しかったからだ。
普通ほとんどの人が、パワーという言葉の本質を理解していない。
筋肉や身体が大きければパワーがある、というのははっきり言って間違いであり、スポーツ競技のパフォーマンスにおいて定義されるパワーとは、その特定の動作や運動そのものの質に依存するものである。
よって例えいくらスクワットやベンチプレスが強かろうと、スピードやタイミング、柔軟性などが噛み合わなければ実際の競技の中では本当のパワーは生まれない。
イチロー選手はバーベルを挙げる筋力は私などより遥かに弱いであろうが、バットを振り抜くスピードや打球の飛距離、ボールを投げるパワーは私などとは比較にならない。
野球に必要なパワーが身体に備わっているからである。
ウェイトリフティングも同じでいくらスクワットやベンチプレスが強くても、スピードやタイミング、テクニックが無ければ到底高いパフォーマンスは望めない。
私より筋力的に劣る人達がひょいひょいとクリーンやスナッチをしている姿を見て、自分の身体がなんとも見掛け倒しに思えて仕方なかったのだ。
加えて床に横たわっているバーベルを一瞬のうちにリフティングする電光石火の動き、この格好良さに魅了されてやり始めたという訳なのだ。(¬_¬)
ウェイトリフティングのトレーニングを始めて気が付いたのだが、全身運動であるが故に普段あまり使わないような筋肉も刺激され、おまけにスクワットやデッドリフト、ショルダープレスなどのストレングス種目もより正確に行えるようになった。
体軸がより安定してきたし、あまり関係ないであろうと思えるベンチプレスや腕の種目ですら調子が上向きである。
下半身や体幹が強化され、全身運動である為に分泌される成長ホルモンの量も桁違いなのかもしれない。
私の副業であるスキーも、ウェイトリフティングを取り入れてから随分と調子がいい。
筋力だけでなく、スピード、バランスといった要素が動作の中に必要だからであろう。
ウェイトリフティングをやる環境はある程度限られてしまうが、本物の身体やパワーを手に入れたいのであれば是非ともトレーニングメニューに入れるべきである。
という訳で私はウェイトリフティングの練習をどこにいようが忘れない。
これを撮影した時には周りに人がいっぱいいたからかなり恥ずかしかったが持ち前の集中力でバッチリ決めてやった!
相変わらずアンポンタンだぜ~!(-。-;