日本では、何をやるにしてもとにかく、資格、肩書き、経歴、というものがついてまわってくる。
もちろん資格がないと取り扱いができないものや、危険が伴うものなどは致し方ないとしても、とにかく日本人はそういう肩書きなどに左右される人種であると感じている。
私に言わせれば、そんなものはほとんどが金儲けや自己満足の為であり、糞の役にも立たない。
法的に最低限所持していないとだめなものは仕方ないだろうが、例えば調理師免許を持っていようが全く料理のセンスがなければお店は繁盛しないし、美容師免許を持っていても腕が悪ければお客は来ない。
そういう意味ではいつか話題になった無免許カリスマ美容師は大したものだ。
トレーニングに関しても同じで、いくら机で勉強して資格を持っていようが、実際現場でトレーニングしたり指導を経験しなければ、何ひとつ役には立たないのである。
経験上トレーニングに関しては、外見や扱っている重量で周囲の人間を納得させる事ができる。
骨と皮だけのヘタレがいくら正論を言ったところで全くといっていい程説得力が無い。
いつだったか、私が150キロ位のベンチプレスをやっていたら、いかにも弱そうなオタクっぽい奴が私に向かって、「資格は何を持っているんですか?」と尋ねてきた。
私がそんなものはないと答えると、「それだけ力があるのに残念ですね!資格が無いと誰も認めてくれないですからね!」とか言っている。
全く理解に苦しんでしまう。
なんでもそいつはどこかの協会かなんかの指導員資格を持っているらしい。
ベンチプレス70キロしかできないくせにはっきりいって笑うしかない。
私の経験上、そんな肩書きなんかに頼るのは自分に自信がない輩ばかりである。
自分に自信が無いからそういう、資格や肩書き、免許などに頼って安心したり自己満足しているだけだ。
スキーの世界でもそうだが、資格や肩書きが欲しいのか、誰が見ても本当に上手い!という滑りがしたいのかどっちなんだ?と問いたい。
とはいえ、ほとんどの日本人はそういう資格や肩書きだけで相手を見る目が変わったり、本当に実力があるのに資格や肩書きがないというだけで間違った判断をしてしまいやすい。
そんな事ではこの国は一向に良くはならないだろう。
人を心から教育する気などさらさら無い人間が試験にだけ合格して教諭になる国だ。
安定した生活や恩給が目当ての公務員はほとんどが自分の事しか考えていない。
口ではきれいごとを述べていても本心は、自分がいる間だけは何もトラブルは起きないでくれ!と思っているのだ。
腐った政治家にしても、そんなに国を良くしたいのであればまず結果を出せ!と言いたい。
その上でそれに見合った給料をやればいいのだ。
金欲しさに上っ面だけ調子いい事ばかり言っている人間が現在の日本を動かしている限りこの国はおしまいだ。。