全身の中でも特にキツい脚のトレーニング。
理由は簡単で、脚は人体の中で一番大きい筋肉であり、トレーニングの際の消費エネルギーが半端ないからだ。
ベンチプレスなど他のトレーニングに比べて、筋肉を最大限に追い込む前に心肺機能や心が先に折れてしまう場合が多い。
なんせ普段から自分の体重を長時間支えて歩いたり走ったりしているのだ。
ちょっとやそっとの事では反応してくれるはずがない。
しかし確かに脚のトレーニングはキツいのだが、頑張った分だけ見返りも大きい。
上半身のトレーニングに比べると数倍もの早さで結果がついてくる。
ところで私も昔そうだったが、ほとんどの人が脚のトレーニングが好きではない。
普段人に見せる部位ではないし、なによりトレーニングが苦しいからだ。
一部のアスリートを除いては、ほとんどが見栄えがする胸や肩、腕ばかりトレーニングしている。
しばらくしてから脚のトレーニングの大切さに気付いてやり始めるものの、やはり上半身と同じような強度や頻度ではできない人が大半であろう。
ではなぜ脚のトレーニングが大切なのか?様々な理由があるが、二足歩行である我々人間は下半身で身体を支え、運動する時もほとんどが下半身主導である。
上半身のトレーニングをする場合でも、下半身が強いか弱いかでトレーニングの安定感や強度すら違ってくる。
私はトレーニング指導をする時、必ずと言っていい程脚のトレーニングからやらせるようにしている。
大切だからという事もあるが、その人がどれ位やる気があるのか?という事も脚のトレーニングの頑張り方でだいたい解るからだ。
キツい脚のトレーニングをしっかりと頑張れる人は他の部位のトレーニングなどほとんど苦にはならない。
ボディビルでもパワーリフティングでもそうだが、脚が素晴らしい選手は良い成績を出す場合が多い。
建物に例えると、ほとんど皆それ自体に目がいくが、それを支える盤石な基礎があってこそのものである。
以上主に運動機能に関する脚の大切さを解説してきたが、脚のトレーニングが肉体的に及ぼす影響を次回書いてみたいと思う。