長年トレーニングを続けているトレーニーは、定期的に毎回のように各部位をハードに追い込み、少しでも重量を落としたり一定期間休んだりする事を避ける傾向にあります。
理由は簡単で、扱う重量を落としたり休む事によって、筋力や筋量が著しく低下してしまうのではないかと心配で仕方ないからである。
それによって知らず知らずのうちに身体に疲労が蓄積し、慢性的なオーバーワークに陥り、しいては怪我をするケースすら出てきます。
毎回のように強度の高いトレーニングを年がら年中続けていると、必ずいつか集中力が欠けて発達が停滞したり、怪我をしたりするものです。
むしろ一定期間休む事によって心も身体もリフレッシュでき、久しぶりにジムに行ってトレーニングしたら以外と調子がよかった!なんて事はよくあります。
私もそんな経験は何度となくあり、休む事の大切さを指導しているのですが、ほとんどのトレーニーは聞く耳を持とうとしません。
もはや病気とも思える程同じ事を繰り返し、痛みがあろうが疲れていようが決して休みを取ろうとしないのです。
ほんの少し休んだだけでごっそりと痩せ細ってしまうのではないか?という強迫観念に駆られてしまうらしいのですが、私に言わせれば身体を大きく強くするのに逆効果でしかありません。
参考までに私はウィンタースポーツが好きで、冬の間ほとんどろくにジムに行きません。ですが毎年数ヶ月もの間ウェイトトレーニングを全くしないにも関わらず筋力や筋量は増えています。
周りの人は、冬も休まずにトレーニングすればもっといい結果が出るのにもったいないね!などと言いますがそれは違います。休む事によって色んな意味でリフレッシュでき、さらに高いレベルに到達できるのです。
もちろん数ヶ月も休むと筋力や筋量はある程度落ちます。ですが一度到達した大きさやパワーはみるみるうちに回復してくるのです。
むしろ一定期間休んだ事によって傷めていた関節などが完全に回復し、筋肉の反応も物凄く良くなり、結果的に以前よりひとまわりもふたまわりも成長したりするものなのです。
以前お話しましたが、やる時は集中して全力を出すべきですが、休む時はしっかりと休んで疲れを取ったりしてメリハリをつける事は大変重要です。
プロ野球の投手でもそうですが、一年中試合を続けていれば必ず故障してしまいます。一定期間のオフ、準備期間、トップシーズンの全力を出す時期、というように長いスパンでトレーニングを考えるべきです。
年がら年中スイッチが入りっぱなしでは結果も出ないしいつか必ず燃え尽きてしまうでしょう。
何度も言いますが、休む事によって一時的に筋肉が落ちたからといっても全く気にする必要などありません。最終的に進歩していればいい訳ですから。
オーバーワークで結果が出ないのに人の言う事に耳を貸さず、同じ事を繰り返すのはただの馬鹿です。相手にしてはいけません。