なにやら聞き慣れない言葉だと思うでしょうが、これは特定の部位を集中して効率良く鍛える為のトレーニングテクニックで、事前疲労法とも言い、英語ではプレイグゾーストセットなどと呼びます。
まずウェイトトレーニングには、一つの関節だけが動くアイソレーション系の種目と、複数の関節が動くパワー系、マス系の種目があります。
予備疲労法とは、これらをうまく使う事によって、鍛えたい部位に、より強い刺激を与えようというテクニックです。
胸を例にあげて説明してみます。まずペクデッキやダンベルなどのフライで胸だけを集中的に疲労させます。
次にベンチプレスやマシンプレスなどの多関節種目をやる事によって、あらかじめ疲労していた胸が、普段より強い刺激を受けるという訳です。
よく、なにもわかっていない人が、そんな順番でやったらベンチプレスの重量が下がるじゃないか!などと言いますが、なにもわかっていないのはお前だよ!と言いたくなります。
ベンチプレスの記録に挑戦する時ならわかりますが、目的は鍛えたい部位に刺激を与える事なのです。一時的にベンチの重量が下がったからといって筋力が落ちた訳ではなく、何の問題もありません。
同じ二種目を行うにしても、両者の順番を逆にすると効果は随分違ってくるという事を知っておきましょう。
野球に例えると、ホームランを打った後に出塁するのと、出塁してからホームランを打つのとの違いみたいな感じですかね?
私はこの予備疲労法を脚のトレーニングの時によく使っています。レッグエクステンションで大腿四頭筋をガクガクにしておいてから、レッグプレスやスクワットをやるのです。
時には連続したコンパウンドセットと組み合わせて一気に爆弾を落とす事もあります。方法としては、レッグエクステンションで四頭筋を追い込んで、間髪入れずにすぐレッグプレスをやるというものです。
ただしこの方法は脚のトレーニングで使うとかなりハードであります。ドMな方は是非お試しあれ!
他にもいくつか予備疲労法の例をあげておきます。
肩
サイドラテラルレイズ→ミリタリープレス
上腕三頭筋
ライイングエクステンション→クローズグリップベンチプレス
背中
プルオーバー→ラットプルダウン
組み合わせ次第で他にも沢山できます。自分がやり易いと思うものからでいいので是非試してみましょう!
トレーニングの順番を変えるだけで刺激の入り方は随分違ってきますよ!