昔からよく耳にしますが、野球選手は走れ!とにかく走って走って走りまくれ!などという指導者が今だに多く存在します。
もちろん走る事自体は間違いではありませんが、何キロも何十キロも走って一体全体何が目的なのか?と言いたくなります。
野球に必要な走力とはそんな長距離を走り抜く事ではなく、ダイアモンドを駆け抜けたり、ボールを追いかけるスピードなのです。
長距離を走って野球がうまくなるなら箱根駅伝を走っている選手は全員プロ野球選手になれます。
そもそも野球の試合でそんな持久力や心肺機能が必要な場面がありますか?
必要なのは一瞬のスピードやパワー、バランスなのです。
ピッチャーはスタミナだ!これもよく耳にする言葉です。そもそもスタミナとはどういう意味なのかわかって言っているのでしょうか?仮に先発投手が一人で最後まで投げ抜くにしても、マラソン選手のような心肺機能は必要ありません。リリーフ投手ならなおさらです。
必要なのはイニングを重ねても体軸がぶれないような体幹や足腰、肩を中心とした肩甲骨周辺の筋力や筋持久力です。
ピッチャーを初めとして、野球選手がマラソン選手のようにゼーゼー息を切らしているシーンなどまずあり得ません!
野球に必要な走力とは一瞬のスピードなのであり、持久力ではありません!
そんなに何十キロも走っていては筋力やパワーが落ちてしまうでしょう。
ではなぜ今だにそういった指導者がいるのか?答えは簡単で、全く知識がないか、もしくは自分達のエゴで野球が好きな少年達をシゴいてストレス発散しているだけに過ぎません。
そんなバカな指導者でも全国から選手を寄せ集めて甲子園に出場すれば名監督、名指導者と言われるのですからお笑いです。
まあ最近の高校野球はもはや都道府県対抗ではなく、ただの寄せ集めのクラブ対抗試合に成り下がってますがね。