野球とウェイトトレーニング | 人生を楽しむ為に!

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パワーリフティング、ウェイトリフティング競技経験あり。
アメリカゴールドジムでウィダートレーニングメソッドを習得。
現在は仕事と健康の為に日々トレーニングに励んでいます。

今回は野球選手の為のウェイトトレーニングについてお話します。

ここでは実際に私がトレーニングを指導してきた高校、大学の野球部の内容についても触れていきます。

まず野球の為の身体作りをする場合、何が必要で大切かという事を明確にしなければいけません。

ほとんどの選手がジムに来て、筋力が増えれば球が速くなる、飛距離が伸びる、などと考えているようですが、これはとんでもない間違いです。

確かに筋力というものはないよりあった方がいいのですが、もっと大切なのはバランスや柔軟性、スピードです。

下手にウェイトトレーニングをして筋肉や体重が増えるとこれらが犠牲になる可能性が出てきます。

野球選手は野球のパフォーマンスを上げる為の身体作りをしなければ意味がありません。ベンチプレスが強くなったからといって肩関節の柔軟性を失ってしまっては何の意味もありません。

バランス、柔軟性、スピード、これらを犠牲にせず筋力を強化して初めてトレーニングの意味があるのです。

そもそもほとんどの人がパワーという言葉の意味、本質を理解していません。野球でもよく、あいつはパワーがある!などと言っていますが、身体が大きく、筋力があればパワーがあるというのは間違いです。

パワーとは質量かけるスピードで生まれるものです。そのスピードを速くする為に筋力が必要になるのです。

イチロー選手は恐らくベンチプレスやスクワットなど、筋力に関しては私なんかよりはるかに少ないでしょう。

ですが、投げる距離、ボールの力、バットのヘッドスピードや飛距離など、どれをとっても私とは比べものになりません。

一見細身の身体ですが、野球に必要な要素をしっかりと全身に装備しているからです。肉体改造などと言って無茶なウェイトトレーニングで身体だけ大きくして失敗した選手のなんと多い事でしょうか!

例え小柄でもスピードがあり、パンチがある選手はいくらでもいます。筋力=野球のパフォーマンス、というような単純なものではありません。