ベンチプレスに限らないですが、その種目で動かせる範囲の事を可動域と言い、その可動域を目一杯使って動作を行う事をフルレンジでやるなどと言ったりします。
ベンチプレスを行う時、ラックからバーを外し、トップを作ってからゆっくりと胸の上まで降ろし、そこから真っ直ぐバーを挙げ切る。
普段やっているこの一連の動きでベンチプレスでのフルレンジモーションになる訳ですが、壁にぶつかってなかなか記録が伸びない、というような時には、バーを胸まで降ろさずに半分位の位置で止めて挙げるというハーフレンジでのトレーニングもお勧めです。
ハーフレンジで行うという事は、運動量が少ない訳ですから当然いつもより高重量を扱う事が可能になります。
例えば普段フルレンジで70キロが8回しか挙がらない人であれば、ハーフレンジでは10キロか20キロは重いバーベルを扱えるはずです。
これによってハーフレンジとはいえ、筋肉が普段経験していない重量の負荷を受け、成長が促進されるという訳です。
私もよくこのトレーニング法は取り入れていますが、筋肉に重さを教え込むにはもってこいです。時にはラックから上だけの四分の一位のレンジでやる事もあり、そこから徐々に深く降ろすようにトレーニングするのです。
経験があるみなさんなら解るでしょうが、自身の限界重量以上の重さでベンチプレスを行う場合、バーをラックから外し、降ろす途中でこれ以上深くいったら潰れる!というポイントがあるはずです。
そのポイントの上で動作を繰り返し、筋肉に重さを叩き込んでやりましょう!最初はハーフでもそのうち必ずフルレンジでしっかりとできるようになります。
プラトー打破の為にも是非試してみましょう。ただし危険が伴うので、やる時は必ず補助者をつけましょう。