このコーナー始めてから随分昔の、まだトレーニングを開始して間もない頃の事をよく思い出します。
当時は最近のように情報もある訳でなく、ごく一部の限られた書庫を必死になって読み漁ったものです。
ですが一番の収穫はやはりジムの先輩方からのアドバイスでしょう。
現在のように筋トレは普及しておらず、むしろまだ筋トレはスポーツ選手には良くないといった考えさえありました。
一体なにを根拠にそんな理屈が出てくるのか不思議でなりません。
練習中は水を飲むな!バテる!全く無茶苦茶な話です。
そんなとんでもない間違った理屈や精神論や根性だけで、生まれつき体格に恵まれた科学的トレーニングを実践している欧米人に勝てるはずもありません。
そんな感じでしたからジムで筋トレしている人は大変少なく、親切に教えてくれる人ばかりではありません。
当然現在のような洒落たフィットネスクラブなんかなく、汗臭くむさ苦しいジムしかありません。
筋トレしている人イコールムキムキのボディビルダーみたいなイメージしか無く、そもそもガリガリの私がそんな人ばかりしかいないジムに通うなど考えただけでも抵抗がありました。
しかしながらどうしてもマッチョになりたい!という気持ちが強かった私は勇気を出してジム通いを始めたのであります。
現在でも多少あるかもしれませんが、当時ジムではいい身体をしていたり力が強い者が偉いんだ!みたいな風潮があり、私などろくに口も聞いてもらえず思い切り邪魔者扱い。
色々尋ねても、どうせすぐやめるんだろ!とか、何でお前なんかに教えないといけないんだ!邪魔しないでくれ!どう見ても筋肉がつく体じゃないよ!とそれはもうボロクソ。
ベンチプレス台が一台しかなく、一緒にやらせて下さいと頼んでも、プレート付け替えるの面倒だからダメだ!と言われ、私が先にベンチプレスをしていたのに、そんな重さでやるならうちで腕立て伏せでもやれば?どいてくれ!とこんな扱い。
勿論気分が悪く、納得できませんでしたが、絶対に周りがびっくりするような身体を手に入れるんだ!と決めていた私は、郷に入っては郷に従え!の通りグッと我慢をしたものです。
ですが元来負けず嫌いの私は、今に見ておれ!お前らなんか必ず近いうちに追い抜いて見返してやるぞ!と自らのエネルギーに変えたのです。
彼らがジムに来ないようになったのはそんなに先の事ではありません。
続く。