前回は肩の痛みについて色々説明しましたが、今回は体の仕組みを理解した上で怪我をせずに強度の高いトレーニングを続ける方法を解説します。
試練その14
トレーニングで怪我をするな!
冷静に考えればわかる事ですが、身体を鍛える為にトレーニングして、そのトレーニングで怪我をするなど本末転倒もいいところです。
ですがベンチプレスが好きな訳ですからついつい無理をして身体に負担をかけ、痛みを発症させてしまうという事が多いのが現実です。
そこである程度身体の仕組みを理解して、少しでも怪我をしにくいようにしていきましょう。
筋肉は骨と骨を繋いでいて、少なくとも一つの関節をまたいでいます。
中には二関節をまたいでいるものもあります。
理解しておきたいのは、筋肉が腱に結合して、その腱が骨に付着している事です。
また靭帯は骨と骨を直接繋いで関節を安定させる働きをしています。
これらの腱や靭帯といった関節部分の組織は前述したように硬く、血流が悪
く、傷め易く治りにくいというやっかいな部位です。
ではどうすればこれらの組織を傷めずに強度の高いトレーニングをする事ができるのか?
ベンチプレスなどウェイトトレーニングを行うと、筋肉だけでなく当然関節組織にも負担がかかります。
筋肉同様トレーニングである程度は強化する事が可能ですが、あまり高重量でベンチプレスなどをすると、関節の負担が大きくなり過ぎてしまい、炎症を起こし、ひどい場合は断裂したりする場合もあります。
血流が悪い関節組織を強化するにはあまり高重量ではなく、少し軽い重さで高回数でトレーニングし、柔らかく弾力を持たせる必要があるのです。
ですからウォームアップやクールダウンを含め、メインのセットでも時には20回や30回、もしくはそれ以上の回数のトレーニングをこなす事は大切だと考えています。
私は過去に何度も周りの人から、そんなに沢山回数できるのならもっと重くしないとダメだよ!とか言われた事がありますが、我が道を行くB型の血筋なのか、全く無視してきています( ̄▽ ̄)
そもそも俺より全然軽いバーベルしか挙がらない奴に言われたくね~!て感じっす!
まとめですが、筋肉だけを強化しようとしても無理だという事です。
本当に強く逞しい身体を作りたいのであれば関節や骨、内臓に至るまで全てにおいてバランスよく機能していないとだめだという事を理解しましょう。
車と同じで仮にエンジンだけパワーアップさせても危険なだけで速くていい車はできません。
ボディ剛性や足廻り、ブレーキや空気抵抗などバランス良く創り上げて初めていい車ができるのです。
車よりも遥かに複雑にできている我々人間ならなおさらです。
不正薬物を使って一時的に創り上げたインチキな体など、無茶なチューニングをした車と同じですぐに壊れてしまいます。
自分の努力だけで頑張って、是非健康で本物の強い身体を手に入れて下さい。