次にもう一つのローテーターカフについてお話しましょう。
なにやら聞き慣れない言葉だと思いますが、肩のインナーにある回旋筋群の事で腱板ともいいます。
この筋肉は大胸筋に比べて小さく、柔軟性に乏しい為、傷めやすくまた治りにくいというやっかいな代物です。
肩甲骨に付着している為背中や肩の筋肉の柔軟性がないとさらにストレスがかかります。
大胸筋は強大で血流も良く、それ自体を傷める事は少ないですが、ベンチプレスの際に補助的に動員される小さくて柔軟性もあまりない筋肉は先に悲鳴を上げてしまいます。
過度なトレーニングや以前お話したウォームアップやクールダウン不足、またボディバランスの悪さが原因だと思われます。
どうすればいいか?
痛みがどの程度かにもよりますが、騙し騙しトレーニングができるのであればまだ比較的軽症でしょう。
ですが痛みが出る種目はできる限り避けるようにして、回復に務めるべきです。
軽いダンベルを使っての肩のトレーニングや肩甲骨周辺の柔軟性を高める為に背中のトレーニングもお勧めです。
私も以前ベンチプレスのやり過ぎで一年以上バーベルシャフトすら持てなくなった経験があります。
軽いダンベルでのリハビリや肩甲骨周辺のトレーニング、サウナや温泉、整体や針治療もやりました。
これらほとんどが血流を促し、組織の回復をさせる為です。
怪我をしやすい部位はほとんどが硬く柔軟性がない事が多い上、硬いという事は血流が少なく、治りにくい非常にやっかいな性質でもあります。
以上の事を理解した上で、次回は怪我を未然に防ぐ為のトレーニングについて語りまくる予定であります。
続く。