十六代九郎右衛門 生酛純米 酵母無添加 火入れ原酒


十六代九郎右衛門 生酛純米 酵母無添加 火入れ原酒…タイトル長い!


今までにないタイプの十六代九郎右衛門です。

なぜなら、酵母無添加!

これは、大変なはずです。


まず、生酛造り。

これが、米や米麹をすりつぶして、乳酸菌の発酵を待つやり方ですけど、これ、いつ何時でもすり潰しゃいいってもんでなくて、冷気を利用するので、冬の深夜から早朝にかけて何度も、酒米かき混ぜてすり潰すのだそうな…。


それだけでなく、酵母無添加ってのは、文字通り酵母入れないんですよ!

日本酒ってよく、協会6号とか協会9号とかの名前ついた酵母を使用…と、ありますよね。

こないだ飲んだ亀泉CEL-24は、高知工業技術センターで開発されたCEL-24を使っているお酒です。






で、この酵母って、普通、日本酒造るのに絶対必要(酵母が糖分をアルコールに変えるから❣️)なものですが、それを無添加って事はですね、自然の酵母菌がその米や米麹について、育つのを待つと言う事なのですね!


すっごい気の長い話だし、酵母って、バナナやメロンみたいな日本酒の華やかな香りを決定づけたりするから、どんな香りになるかコントロールできないってのも、造る側からしたら怖くないですか?


手間暇かけて、滅茶滅茶、自然仕様な日本酒…🍶

なのですが…!😲


結構、味も香りも濃いのですよ、これが‼️

まあ、2021年仕込みだもんね〜。

酸は感じず。

これは、十六代九郎右衛門にしては辛口の部類。

美山錦の旨さがとても判りやすく、the日本酒感はありますが、あの、十六代九郎右衛門特有の味があるんですよ〜!

何て言うのかな…お屠蘇みたいと言うと、ちょっと語弊があるのですが、十六代九郎右衛門のいつもある、あの味。

十六代九郎右衛門の『栗』や『柿』や、干支ラベルにもあったような、黄金色感?


色としては、黄色とか黄金色とか、そういう感じで、香りとしては、お屠蘇とか味醂とか甘いお酒を連想する香り…。

カプロン酸エチルのリンゴ感でもないし、酢酸イソアミルのバナナ感でもない、特有の香りと味なのですよね。


これ、ちゃんとした利き酒師やソムリエとかに、判定してもらいたい。

ワタクシ如きでは、思ったように表現できません。


でも、冷やでも熱燗でも美味しいよ♪❣️

(としか、言えない…ごめんなさい、湯川酒造店さん🙇‍♀️)