「頼もしいな。期待してるよ」
「あ、そろそろ髪濯ぐ」シャワーからお湯出して濯いだ。男なんで髪の毛洗うのなんてすぐに終わった。
「男の人って髪の毛短いから洗髪も楽でいいね。私なんか大変」
「仕方ないって・・・。ふー、終わった。さて、身体洗うか。裕美は俺の背中でも擦ってくれるの?となると後ろに来ないといけないけど、どうしたらいい?」
「えっと、とりあえず、タオルに石鹸つけてそのまま洗い始めてて。鮫君に見えないようにそっと後ろに行くから」
「やっぱり恥ずかしい?」
「そりゃそうです。好きってことと裸を見せることは違いますからね」
「そんなものかな?俺は=(イコール)に思えるけど」
「そんなのいいから、早く身体洗いなさい」
「はいはい。まるで女王様や」
「何か言いました?」
「いえ、洗ってます、今顔擦ってます。ついでに髭も剃ってと」部屋に備え付けの髭剃りも持ってきたので顔に石鹸つけて髭剃りした。次いで首~肩~腕と洗って、胸~お腹~局部~足と念入りに洗った。
多分裕美も緊張してるんだろう。だからことさら以前の?命令口調になって誤魔化してるんだろう。別にいつものしおらしい裕美でいいのにと思ったが、黙ってた。また怒るかもしれないしね。「・・・こんなものでよろしいでしょうか?お嬢様」
「いつもこんなに短いの?」
「はい?あ、身体洗う時間のことですか?はい、いつもはもっと短いです。女性のあなたから見ればおかしいのかもしれませんけど、男ってこんなものじゃないでしょうか?」
「よろしい・・・、フフ、クックック・・・」裕美が笑い出したので俺も笑った。「もういいよ、あなたってすぐ調子合わせるから面白いんだろうな。私出るから前向いててね」俺は裕美の言うがままでじっと前向いて裕美を待ち、すぐに裕美は背後に来て「タオル貸して」と言ってきたのでタオル渡した。
「言ったように男だから適当に擦ってくれたんでいいけど」
「ダメ!私はいつも念入りに洗うの」と言って背中擦り始めた。
「ひゃー、痛いよ、痛い!・・・そうか、裕美ってピアノやってるから、指の強さも相当あるんだ」
「そう、これまでなかなか話に出てこなかったけど、私って子供の頃からずっとピアノやってるよ。多分普通の人以上に指の力強いでしょうね。鮫君、参った?」
「参った、参りましたって!俺いじめるのがそんなに楽しいの?うわっ、また力入れてる!裕美って絶対Sや!」
「私にはSでもMでもどうでもいいの。でも、そうね、作為的にM的な過去送ってたけど、言われてみたらSかな?そう、今晩私を怒らした罰よ!」
「だから悪かったって言ってるやん。俺だって不安で怖かったんやって。だからあんなふうに止めようって言ったんよ!あぁ~ん、裕美さん、もう許して!」
(続く)

