・ありがちな間違い(というか、ありがちなこと)⑧
~さんより英語が上手い下手、という概念・考え方
これ誤解されやすいんですが、確固たる違いがあるので詳しく説明しますね。
よく、芸能人の~さんが英語が堪能、発音が素晴らしい、何だかんだ、と英語が話せない、英語を直に理解できないライターさんたちがそこら中で書いてます。
一般的にも、井戸端会議的なレベル~企業内レベルですら、~さんの英語は素晴らしい、なんてことも聞いたりします。
実際、ほとんどの場合、その芸能人の方々が「伝わらない」、「英語だけの場に行ってその中の一人として話しても『え?何言ってるのかよく聞き取れない』」と言われる英語を話してます。
なので、そういう人たちのことを伝わる英語だとか、英語が堪能だとか言っていい、だれでも上手い!!!ってことなんだよ、と言ってる訳ではないです。
やっぱり通じない英語は通じないんです。
「通じるか通じないか」の違いは現前とそこにあるんです。
でもそれと、「上手い下手」は全然、語る意味合い、立場、視点が違います。
〜さんが(〜さんより)英語が堪能、だとか素晴らしい、上手い、という考え方で学んでいる限り、絶対に英語学習は続きません。
美醜・上下関係・善悪、そういった「価値判断」を言語学習の糧にすると、いつか嫌になります。
嫌なことは続きません。
続かないので身に付かないのが普通ですけど、嫌なことが身につくと、次の項目⑨でお話しするタイプの日本人になります。
⑨も、間違っているというか、時間と労力の無駄なんです。
一方、↑の⑥にも通じますけど、~さん、~の物事より上・下、という考え方は、日本のテスト点取り英語みたいな暗号翻訳学習の結果でしょうか。
英語に限らず、言葉って、たくさんの人が話せれば話せるほどいいんです、だって意思疎通(コミュニケーション)の道具ですから。その共通言語はみんなが完璧に話せたら、これに越したことはないんですよ、間違いなく意思が伝わったら、それが最高の状態なんです。
なのに、狭い島国の中で、誰の英語が誰より上手いだの下手だの、そういうこと言ってるのが間違い。
みんな話せていいんですよw 競争じゃないんで(あ、ゆとり教育とかの意味じゃないです)。
みーんながみんな、できていいんです。
誰が一番とかじゃなくて。
これは、自分自身が中高、と学ばされた日本学校英語を通じて刷り込まれた、一番の害悪です。自分自身でも常に払拭しようと思っているところです。
もう一度言います。言語学習そのものは孤独です。
でも、それは、誰かに気持ちを伝えたり、誰かの気持ちを受け止めたりするための過程です。その先に、伝えたい誰かに正確に伝えられる。誰かの言葉を自分自身だけで受け止めて理解できる。小説でもドラマでも何でもいいんです。
そういう世界が、動かずその場に居るだけで自分自身の中に開けてきます。
だから、言語って話せる人がたくさん居ていい、っていうかたくさん話せれば話せるほど、いいんです!
・ありがちな間違い⑨僻み・妬み・嫉み・~さんよりわたしは英語が下手だと思うこと
これも、無駄です。
というか、そう感じるのは仕方ないとしても、そこで留まったら無駄です。
じゃ、日本語に置き換えてみましょう。
日本に生まれて日本で教育を受けて日本語がネイティブの人たちの間で、日本語自体の発音が上手い下手、で僻んだりは、あるとは思いますが(特にアナウンサーなどの特殊な業界など)、一般的には多くはないと思います。
一方で、~さんの話し方が上手い、そういう意味で僻みはあるかもしれませんね。
なので、どの言葉だって状況だって、~さんと比べて上手い下手、キぃ~悔しい、ということはあります。
自分自身でも、それはあります。というか、ありま、した(過去形)。
今はほとんどないです。
嫉妬してる時間と労力を、自分の言語能力のアップに使っちゃえばいいんですからね。
あぁ、ああいう表現上手いな、って盗む。
発音はっきり聞こえてるな、良いじゃん、ああいう風に言えばいいんだ、って盗む。
言語そのものは著作権も何もあったもんじゃないです。
⑧で言った通り、反対に、多ければ多いほどいいんですから。
だから、全てを、自分の糧にしましょう。
負の感情も、ドロドロした妬みも僻みも、飲み込んで自分の血肉にして(そのうちう〇こで出ていくと思います)
自分を良くすることに変えられます。