今でも何社か担当していますが、建設業系からの依頼の多くは融資を受けたいというもの。
と言っても、そんなに簡単に受けられないから、私のところへ相談に来るのであり、経営者曰く、枠が一杯だから、どうにかしてお金を調達する事は出来ないかというものです。
ここで言う「枠」とは、自社にとってお金を借りられる最大限の金額、ということですが、私はあまり「枠」という言葉は好きではありません。
そもそも銀行側も「枠」という表現は使いません。
融資の判断は、あくまで逐一審査するもの、ということだからです。
「枠」があると決めつけてしまうと、本来得られるものが得られない可能性もあります。
私がまず確認するのは、向こう3か月の資金繰り表を作り、不足金額を把握することです。
資金繰り表を作りながら、その会社のビジネスモデルや支払いサイト・借入額などを把握していきます。
資金繰り表を構成するのは、入金と支払と金融機関への返済です。
もっと言えば、営業上と営業外・財務上の入出金、です。
入金は、工事の完成金や中間金、物販の販売があるなら売上金です。
出金は、材料費や外注費などの営業上の支払と、人件費、リース料や水道光熱費などの販管費などです。
財務上の入出金は、借入と返済と支払利息です。
あまり細かい金額で記載せず、入金は堅めに見積もり、支払は多めに見積もります。
借入も少なく見積もり、返済は正確に記載します。
こうして作れば、不慮の出費にも対応できます。
まずこの形で作って、不足金額を大雑把にでも把握し、その結果融資をお願いするなら、少しずつ正確な数字で作り直していきます。
作っていくうちに、経営者が思っているより少ない金額の借入をすれば大丈夫、ということが多々あります。
経営者の方は少しでも多く借りられれば、と思いますが、返済金額の大きさに伴い、利息も増えますから気を付けなくてはなりません。
資金繰り表は、年商規模の少ない企業ほど作成していないことが多いですが、建設業系は融資を受けないと回らない業態ですから
簡単でも作成している会社が多いように感じました。
中には「自分の頭の中に資金繰り表が入っている」とのたまう社長さんもおりました。
これがまさにどんぶり勘定、というものですね。
昔の好景気時代はそれで対応できたかもしれませんが、建設業冬の時代では厳しいでしょう。