Cさん(女性)は、一人息子のD君をとてもかわいがっていました。 D君は食欲が旺盛で、ご飯を何杯もおかわりすることもあります。 CさんはD君がうれしそうに食事するのを見るのが幸せでした。
小学校4年生のときにD君は肥満体質と健康診断で指摘されましたが、好きなご飯やお菓子を欲しがると与えていました。 お腹を空かせるのがかわいそうだし、血色もよく健康そうだったからです。
その後、D君は成長しましたが、35歳のときに突然、網膜症に侵され、右目を失明してしまいました。
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食生活が豊かになってから、子どもの糖尿病が増えています。 遺伝的に糖尿病にかかりやすい子どもはいますが、その原因のほとんどは、親が甘やかして食べ過ぎを放任することです。
子どもが糖尿病になるとその進行は早いといわれます。 D君のような肥満児は、体育が嫌いで運動不足になることも進行に拍車をかけます。
糖尿病網膜症は、典型的な糖尿病の合併症です。
かわいがるのと甘やかすのは別です。
子どもの将来を考えて、きちんと指導することが大切です。
日常生活のちょっとした工夫で 『血圧、血糖値が下がる!』 板倉 弘重監修