死は自分で選んでいる”
Q2 私自身の話になりますが、妻を病気で亡くしてしまったのですが・・・・・。
そのことについて、そのような願望が自分の中にあったのではと思ってしまったりするのですが、どうなのでしょうか?
もちろん、当然、そんなことを自分では望むわけはなく・・・・。
地底人 あなた、自分のことを何様だと思っているの?
あなたは自分の人生における創造主であるけれども、彼女も自分の人生における創造主であったはずよ。
彼女にだって、一人の人間としての威厳はあるのよ。
彼女が死を選んだのであり、あなたが選んだことじゃない。
あなたも彼女の人生に加担はしていたけれども、あなたが別に望んだわけじゃない。
自分の終止符を打つのは自分の問題。
彼女だってそのことを自分で選択する権利があるのよ。
あなたが決めることじゃない。
Q2 例えば、最期の時が近づくと 「もうダメなのかな?」などと不安になったりする、そんな自分の内側の気持ちが、実際に外の世界で顕在化して彼女の死という現実をつくり上げてしまったのではないかと思ったりもして・・・・。
地底人 どうしてあなたが 「もうダメなのかな?」 なんていう考えをしたのだと思う?
それは相手から発するエネルギーによって、その意識を受け取ったのよ。
けれども、あなたが 「生きていて欲しい」 という気持ちがあり、相手が 「生きていたい」 という気持ちがあれば、その人を引き上げることができたかもしれない。
死の淵から奇跡の生還をする人はいくらだっているでしょ?
Q2 そうなんだ・・・・。 そういう意識を強く持てば、現実は変えられたかもしれないんだ。
地底人 でも、本人がもう諦めてしまったのならムリ。
もうそこから逃れることを選んだのかもしれない。
生きることだけがいいことではないのよ。ただの体験なのだから。
それに、死ななければ転生はできないでしょ?
Q ちなみに、こういった家族や身近な人の死などの場合、残された周囲の人々は、そこから何かを学ぶためにそれが起こっているんでしょうか?
地底人 それはあなたたちの自由。意味付けはすべてあなたたちがするの。
この世界で起きることは、すべて現象でしかないのだから。
Q それでは、私たちは、死というものをどのように捉えればいいのですか?
地底人 いい?形あるものは、すべてなくなる。すべてうつろいゆく。
今、あなたたちのその形を留めているものは、いつかはなくなる。
それは、喜びでもあるのよ、新しい再生へのね。
時がうつろい、周囲の景色や人々など万物がうつろう中で、自分一人だけが同じ肉体を持ち、何も変わらないままの自分を留め続けることは、果たして、喜びになるかしら?
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『地底人に怒られたい』 町田真知子 VOICE
感想(3年前の記事)・・・・私ごとで恐縮ですが、私の父(84歳)は今、無事に手術を終え退院出来る状況になりました。
しかし入院中にベットで寝てばかりの習慣がついてしまい、足腰がかなり弱ってしまったのです。
私は、「手術が成功してよかったね、命拾いしたのだからしっかりリハビリして100歳まで生きてよ」と言うと父は、「もういいよ、そんなに長生きしたいとは思わない、あと2、3年生きられたら十分だ」と言うのです。(その通り3年後の87歳で他界しました)
このとき私はハッキリと
「親父は死ぬ時期を自分の意志で決めている」と思ったのです。
これは高齢の父だから言えるのではなく、若くして病気で苦しんでいる人、事故で亡くなる人、自殺を考えている人も同じだと思うのです。
人間はこれまでに何百、何千、何万回も輪廻転生を繰り返してきました。
なんのために生まれ変わり死に変わりをするのか?
それは繰り返すことでいろんな体験を積むためです。
経験、体験を積まないと本心、魂が成長しないからです。
体験を通して多くを学ぶために、学ぶためには生と死という節目があれば成長しやすいのです。
そして肉体人間の死は、永遠の死ではない。
肉体界を離れても生命は幽界、霊界、神界で未来永劫に生きつづけているのです。
肉体界で経験を積む必要が無くなったら、肉体を離れます。
このことを仏教では、往生(生きて往く)、他界する(他の世界へ行く)と言います。
その時期、死期を寿命といいます。 ほんとうは寿、本人にとっては喜ばしいことなのです。(肉体人間の自分は気づいていないかもしれませんが、奥の自分は知っているのです)
美しいエネルギーの世界、霊界や神界、または他の星へ行くことが出来ます。
周りは肉体の死を「かわいそう」「まだ若いのに」「もっと生きて欲しかった」と思うのですが、本人はわかっているのです。(死期を)
死生観とはみなそれぞれ違うと思います。
しかし真理を知った上での死生観はいいのですが、間違った死生観(死を永眠などと言う人達がいます)はいたずらに生きている人間、亡くなった人の想念を傷つけ、汚すのです。
ひいては、地球人類の集合意識もネガティブなものになるのです。
正しい死生観を身につけることが肉体界を明るく生きてゆくメソッドだと思います。
お薦め図書 『神と人間』 五井昌久著 白光出版