感想
「人間、生きている間に多少の迷惑はかけてもいいが、死んだ後には生きている人間に対して迷惑をかけるな」 と五井先生はおっしゃっておられます。
真理を知らないと死んだ後に残された家族、知人などに多大な迷惑をかけてしまうのです。
それは死んでも人間は、意識は生きているときのままだからです。
肉体が無くなって意識だけが残る状態をイメージしてみてください。
きっと 「私はまだ死んでいない、生きている」 と思うはずです。
しかしどれだけ家族等に話し掛けても気づいてくれないのです。
そこで執着の強い人は、生きている家族の人に憑依します。
その時取り憑かれた人は、なんだか重苦しい状態になるのです。
そして死んだ人がガンを患っていた場合には、憑かれた人は病気まで背負ってしまうのです。
もちろんほとんどの人がそうなるわけではなく、守護霊さん守護神さんが
「あなたの次の世界はこっちだよ」 と、霊界、神界にひっぱっていこうとします。
しかし肉体界に「まだ生きたい!」と強く思っている人は、肉体界にくっついている幽界(迷いの世界)に留まって、知らず知らずのうちに悪さをしてしまうのです。
ところで、日本には仏教信者の人が多いですよね。
仏教では、肉体界の死を、往生(おうじょう)と言います。
生きて往くと書きます。
そして他界すると言います、これは生きて他の世界である幽界、霊界、神界へ行くという意味です。
魂は死なないことを語っているのですが、真理(真実)を説いて、死者を成仏させたり、遺族を安心させないといけないお坊さん(宗教者)が、真理をわかっていない、死後の世界を知らない人が多いことも、いたずらに死を怖がらせる原因になっていると思うのです。
私は生きている間に死とは何か?死後はどこに行くのか?をしっかりと学習、予習して旅立つ準備をすることがとても大切なことだと思っています。
真理(真実)を知らないと人間は不幸になるのです。
身内、知人で死の恐怖に襲われている人がいたら、魂は永遠であること、肉体界を去ったあとは、幽界、霊界、神界に行くこと、霊界、神界は素晴らしい世界なんだと言ってあげてください。
あなたに確証がなくてもいいのです。
死後の世界を見たことがなくてもいいのです。
それで、肉体界を去ろうとしている人が安心し、真の世界、霊界、神界に行けるのなら・・・・・
そしてあなたがほんとうの確証を得たいのならば、是非、真理の書 「神と人間」 を読んでください、それも何度も何度もです。
読むたびに腑に落ちてゆくと思います。
本心に響くのです。
それは初めて聞く話ではないからです。
魂の奥では知っていることです。
記憶が消えているので忘れているだけなんです。
読み返すたびに思い出します。
そしてほんとうの確証を持って誰かに言ったならば、きっと心を打つはずです。
一日も早くあなたが真実に目覚めますように
世界人類が平和でありますようように
本文
さて話を幽界に戻して、幽界において肉体界に悪影響を及ぼす、生物の話をしてみよう。
幽界には、肉体界を離れながら、いまだに肉体界に生活しているものと思いこんでいる人間たちがいる。
この人たちは、肉体の死が人間の消滅である、と思いこんでいる人たちで、肉体への執着が非常に強く、病気あるいは傷害で、肉体的に死にながら、われわれが通常夢みているような工合に、自分の肉体界当時の周囲の人びと、近親や、子孫の人びとを想念し、その人びとの肉体の背後に密着する。
それは、自分自身の肉体が、すでに無いのに有る、と思いこんでいるので、幽体だけが想念を包んで、肉体界をさまようのである。
この幽塊が肺病で死んだならば、肺病の念(おも)いを、そのまま持ちつづけているのでその幽塊に密着された人は、しだいに、その肺病の念に禍され、その人もついに肺病になってゆくのである。
それは親しい人や血筋ほど禍されやすいのである。
その他の病気や傷害も同じである。
生前の恨みを晴らそうとする場合も、恨まれた人は難を受けやすい。
また、幽界に転移しながらも、肉体界に異常に興味を寄せている霊魂と、幽界のみに生存する感情霊、あるいは動物霊という、人間のような倫理観や道義など持ち合わせぬ生物がいる。
これらの霊魂や生物は悟りから程遠いのであるから、俗事に非常に興味があり、自己の神性を探求することよりも、何か、事件を起こして、騒ぎたかったり、崇められたかったりする心が強いので、肉体人間が、あまりに自己の欲望達成のための神頼みや、奇蹟に頼ったりしているのを見て(ある程度の幽界人は、肉体界がよくわかるのである)茶目気を出し、ある種の霊媒素質のある(これは肉体の下衣である幽体の大きい人、霊魂が出入りしやすい人)人たちに送念して、あるいは肉体を借りて口をきき
“我々は何々の神であるぞ”
式に現われ、種々と肉体世界の出来事の予言をするので、これはなかなか当るのである。
低い宗教、誤れる宗教にはこの種類が非常に多い。
『神と人間』 五井昌久 正しい宗教と誤れる宗教 白光出版