心のこりを取るもう一つの方法は、相手を許すことです。(心残りではありません、心の凝りです)
毎日生きていればいろいろな嫌なことがあるけれど、とりあえず相手のことを許しましょう。
それでも、どうしても許せない人もいます。
そんな人がいたら、許せない自分を許すのです。
「あの人は許せないけど、自分だけは許します」と言えばいいのです。
自分のことが好きなら、これくらいはできると思います。
しかし、ほんとうはこれがなかなか難しい。
読書者の中には、「自分も許せない人っているのですか?」と考える人もいることでしょう。
これがいるのです。
実は、ほとんどの人が自分を許せないのです。
たとえば、あそこに自分をいじめた奴がいる。
いじめた奴は許せない。
だけれど、もっと許せないのは、いじめた奴に向かって言い返すことができなかった自分自身なのです。
反撃することができないで、泣き寝入りした自分が許せない。
だから苦しい。
それで、誰かにこの気持ちをわかってもらおうと思って話をする。
そうすると、話ではなくて、じーっと裁こうとする奴が出てくる。
この本の読者は、そういうことはやめましょう。
他人の話を聞いてあげましょう。
心のコリを取ってあげましょう。
広い心で生きられるようにしてあげましょう。
そういうふうに思ってください。
勇気を出して1回だけ、
「自分を許します」と言ってみてください。
そうしたら人生、ほんとうに変わります。
駆け足が遅いからっていじめられ、笑われても、もう悔しくてないはずです。
私たちは猟師ではないのです。
「なんで笑われなきゃなんないんだ、駆け足が遅いぐらいで」と思っていればいい。
人生で1回も使わない方程式ができないぐらいで、ずーっと一生嫌な思いをして生きなくてもいい。
英語なんかできなくたっていい。
ここは日本なんです。
『普通はつらいよ』斎藤一人著
感想・・・・私は小学生の頃、酷いいじめに遭っていました。
大人になって、前世で私がいじめていた相手から、今生で仕返しをされていると知り、いじめられたことに対するわだかまりは消えたと思っていたのですが、
上記の文章にあるように、反撃することができないで、泣き寝入りした自分が許せていなかったのです。だから完全に腑に落ちてはいなかった。6年前の同窓会で私をいじめていたA君が私をいじめていたことを自慢げに話していたのを聞いて初めて反撃しました。
「なにを得意げにいじめたことを自慢しているんだ、いじめは殺人に等しいんだぞ‼️」
周りにいた人は驚いていましたが、私の中ではやっといじめのトラウマから卒業できたと思います。
逃げずにトラウマを生んだ場所に行ってみるのもいいかもしれません。