ニッポン経済の大動脈「関門海峡」
船の安全を守るシビアなお仕事
今回の舞台は、東アジアと日本の主要港を結ぶ関門海峡。
1日1000隻もの国内外船が行き交うこの場所は、
食料や資源を海運に頼る日本経済にとってまさに生命線だ。
番組は、その往来を巧みに整理する海上保安部や、
海底に眠る機雷を除去する海上自衛隊に密着!
航路の安全を確保する、緊迫の現場に迫る!
関門海峡周辺には、太平洋戦争中、
米軍が投下した機雷がいまなお1000発以上眠っているという。
その除去にあたるのが「海上自衛隊下関基地隊」だ。
種類によって処分方法の異なる機雷を相手に、
時には「水中処分員」と呼ばれるダイバーが海に潜り、
機雷に爆薬をセットし爆破処理するという危険な任務も!
流れが速く視界が悪い水中で、
正確な作業を行うには、屈強な体力と的確な判断力が求められるという。
今回、そんな水中処分員たちの過酷な訓練と、
実際の爆破処分の現場への密着が許された。
もうひとつ、関門海峡ならではの仕事が「海の管制官」だ。
見通しが悪く、速度の違う大小の船がひしめくこの海峡は、
過去に中国貨物船や護衛艦が衝突事故を起こした難所。
第三者による交通整理が不可欠なのだ。その重要任務にあたるのが、
海上保安庁「関門海峡海上交通センター」の管制官たち。
特別カリキュラムで育成された管制のスペシャリストで、
8人体制で24時間海を見守り、
船の船長へ日本語と英語でひっきりなしに指示を飛ばしている。
その緊迫の現場を追った!
出演:中島浩二、小野口奈々、土居祥平