ヒットのカギは科学の“お墨付き”!!
エビデンスで売る超高機能健康アイテム
今回取り上げるのは、ぐっ!ジョブな健康アイテム。
医療従事者も注目する“足にトコトン優しい靴”と、
3カ月待ちのヒット作“ぐっすり眠れる布団”だ。
どちらも専門の研究機関や大学と実証実験を重ね、
「エビデンス=科学的根拠」を消費者にアピールして
大ヒットにつながった2商品だ。
ライバルに一歩差をつける“科学のお墨付き”。
それは今や商品の独自性を伝えるうえで欠かせない
ファクターとなりつつある。
創業130年の老舗靴メーカー「アサヒシューズ」(久留米市)は、
去年、新商品「アサヒ・フットケア」を発売した。
全国2000万人ともいわれる糖尿病患者とその予備軍に向けた
“足にとことんやさしい靴”だという。
佐賀大学と10年にも及ぶ歩行解析試験を重ねて改良を続け、
足の裏や指にかかる負担を極限まで減らすことに成功。
糖尿病で併発しがちな足潰瘍の予防に効果があることを証明した。
その「エビデンス」に、患者以外の意外な人たちからも好反応が!
疲れ知らずの“究極の快適シューズ”として着実に愛用者を増やしている。
いっぽう、福岡県うきは市にある寝具メーカー「龍宮」は、
ホコリの出にくい綿を使い、
乳児やアレルギー性皮膚炎を持つ人にやさしい寝具「パシーマ」を開発。
大学など数々の研究機関で検証した結果、
一般的な布団と比べ「寝付くまでの時間が短い」、
「就寝中の興奮ホルモンの分泌が少ない」など、
安全性以外のメリットがあることも分かった。
このエビデンスを武器に、
「パシーマ」は、年間10万枚を売る看板商品に成長した。