こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回のお話はこちら

 

 

 

 

このブログを書き始めた頃、(もしくは私が書くと決めた頃)

ほとんどの方が「産後レス」の話だと思われたと思います。

 

 

 

 

だって普通に考えてセックスしなきゃ子どもは生まれないし。

 

普通に考えて、子どもが(それも3人も!)いるのにセックスレスって計算が合わないし。

 

普通に考えて産後レスの話かなと思って当たり前だと思います。

 

 

 

ありきたりな言葉ですが、

「普通」って何なのかなって思いますよね。

 

 

 

 

付き合ったら普通セックスするでしょ。

結婚したら普通子ども作るでしょ。

子ども作るなら普通に作るでしょ。

 

 

「普通」って当たり前に手に入れられるものだと思ってました。

 

 

 

だって私がなによりも「普通の」「王道の」人生をひたすら目指してきてたんですもの。

 

大学に行って就職して結婚して子供を産んで夫を支えて普通のお母さんになって普通の人生を送っていく。

 

これが私の生きる幸せな道だと思っていました。

 

 

 

 

夫が妻とセックス出来ない。

妻だから出来ない。

妻だからこそ拒絶してしまう。

子作りであっても出来ないものは出来ない。

 

 

 

これが「普通じゃない」ことすら気づいていませんでした。

 

 

 

だから「普通なら・・」とよく言われる「離婚」は

私の中でこの時点で全く考えていませんでした。

 

むしろ思い浮かびすらしていませんでした。

 

 

 

だって「普通じゃない」と思っていなかったのだから。

 

 

 

私の思う「ふつう」は、

 

 

「普通、夫がセックス出来ないぐらいで離婚なんてしないでしょ」

 

 

こっちでした。

 

 

 

普通、こんな理由で離婚なんてしない

セックスが出来ないからといって離婚するなんて普通考えられない。

 

 

 

セックスレスを理由で離婚する考えさえ思い浮かばなかったというのが正直なところ。

 

 

15年前って・・・すぐ最近の事のように思えますが感覚は今とは全然違いますし、

なんならセックスレスの概念自体も今ほどなかったように思います。

 

 

 

ただ・・・あれから15年がたって、

 

ふりかえってみると、

 

 

私の思っていた「普通」って「普通」でもなかったことに愕然とします。

 

 

今離婚する夫婦の多くはレスが問題で別れるケースも多いと聞きました。

私が「普通こんな理由で離婚しないでしょ」と思っていたのに、

今では全然納得できる話だし

なんなら「普通別れるでしょ」に風は吹いているように思います。

 

 

 

それと同時に忘れてはいけないのは、「普通離婚するでしょ」のその「普通」も「どこ基準の普通なのかな」ということ。

 

 

 

普通って時代によっても変わるし、

実は「普通」にもファッションやメイクと同じように「ブーム」や「流行」みたいなものが存在するんですよね。

 

それほどあやふやで不確かなものを

私達は「普通」だと思ってしまっているのかもしれない、ということを「自覚」しておかないといけないと思います。

 

 

自分の思う普通が普通でもなんでもないかもしれない

ということを自覚すれば、

あやふやな「普通」で誰かを判断することもなければ、

自分の可能性を狭めることもないと思います。

 

 

その当時普通だと思っていたものが時代を経ると普通じゃなることはよくあることだし、

誰かにとっての普通が自分にとっては非常識な場合や、

自分にとっての普通が誰かにとっては奇想天外になることもあるでしょうし。

 

コロコロと形を変えてしまう不確かな「普通」に縛られて生きていた自分が凄く愚かだったなと思います。

 

 

 

突き詰めて考えると「普通」なんてものはどこの世界にも存在しないのかもしれません。

 

 

 

 

じゃぁ。。当時の自分に戻った時に離婚する選択肢が思い浮かぶかというと・・

 

多分何度やり直しても思い浮かばないと思います。

 

 

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だって、

 

 

私達の抱えている問題は「セックスが出来る・出来ない」であるように見えて、

本当の問題はそこじゃなかったから。

 

 

どこまでも自分の本当の気持ちを言えない、向き合えない自分のままじゃ

 

レスの問題じゃなかったとしても、なんらか問題を抱えていたでしょうし、

 

きっと誰と結婚しても同じ事になっていたんじゃないかなとおもいます。

 

 

 

わたしたち夫婦は「根っこの部分で繋がれていなかった」ともいえますし、

 

逆に

 

ここまでの問題を抱えながらも別れるという選択肢すら浮かばなかったことに

 

理屈を超えた魂の繋がりのようなもの(ソウルメイト的な)があったと言えるような気もしています。

 

 

 

 

こんな仕打ちにあってるのに魂の繋がりが・・とか言うと周りから見ると

 

「こわっ!!」「洗脳されてる」と思われるのかもしれないし、

「普通に」全然理解されないのかもしれないけど、

 

 

 

 

 

周りからは100人いれば99人が「別れればいいのに」と思われるような夫婦でも、

当事者にしかわからない、理屈で説明できない「感情」があるんですよね。

 

 

「だから周りは何も言うな」と突き放すわけではありません。

 

ただ、

 

やっぱりどこまでいっても

 

夫婦には夫婦にしかわからないことってあると思うのです・・。