「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」『ごんざ訳』 村山七郎注
「многократный」(mnogokratnyi) 「多回の」『うかしきりのと』多か仕切りの
ブルガリアにいたころ、よくつかったことばだ。
ブルガリアのビザには「еднократна」(ednokratna)(single)(一回ビザ)と「многократна」(mnogokratna)(multiple)(多回ビザ)があって、(多回ビザ)があれば一定期間何回でも出入国できる。
ごんざは(– 回)という序数詞としては『– けい』(– かえり)(=– 回)ということばをつかうけど、ここでは(回数)という意味の名詞として『しきり』ということばをつかっている。
日本国語大辞典 「しきり(頻) ①同じ事が何度も重なるさま。さかんにひきつづくさま。重ねて。たびたび。しばしば。ひっきりなし。」
漢字で(仕切り)とかくか(頻)とかくか、ということはごんざにも私にもどうでもいいことだけど、(境界)という意味の(仕切り)とはちがう、ということを注にしめす必要があるとおもう。
「頻繁に」という意味の副詞には、ごんざは「頻」ではなく「繁」の方につながる『しぎゅ』ということばをつかう。