pure(キャバクラ純愛物語)
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思い8

「だけどそれはダメ。いつまでも甘えられない。」

と意を決して答えた。

「どうして?」

とウララ課長は驚いた。

「私にはヤクザ者の彼氏がいるんだよ。今日だってそのおやじに服を買ってもらえよ。と言われたの。私が稼いだお金しか彼はあてにしてないの。だから橋河さんの優しさをあいつはいずれあてにするわ。それが嫌なの。」

「そうなるんなら私も何もしてあげれないね。でも海ちゃんは今は自分の事だけ考えて!彼氏と海ちゃんの事は別れろなんて私は言えない。でも今みたいに希望も夢もなく絶望の淵にいるボロボロの海ちゃんをもう見たくないんだ。」

この小説を最初から読みたい方は→http://blog.livedoor.jp/gontadx/archives/24862872.html

思い7

「橋河さん。私そんないい女じゃないよ。優しくされればされるほど辛くなるじゃない。橋河さん裏切ってばかりで…。」

海は言葉が出なかった。

「そうやって少しでも反省してくれるだけで十分だよ。お金は貸した時から返ってくるなんて思ってないよ。でも返せないのに貸した事で海ちゃんを苦しませる結果になったような気がして…。もう後を振り返ったらダメだよ。」

「はい。」

と海は涙声で返事した。

「これからドレスを見に行こうか?」

「えっ。本当ですか?」

と海はウララ課長の意外な誘いに驚いた。

「それを着て明日からがんばれ!」

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思い5

「私は、橋河さんの事はすごく感謝してます。途中で橋河さんは、彼氏がいるのはわかってる気がしていた。」

「なんで?」

「絶対深く理由を聞かないし、それに付け込んで口説いて来ないから。」

「そうなんだ。そう思ってたか。間違いではないなぁ。何となくわかっていたよ。」

「じゃあ。なんでこんなに大事にしてくれるの?」

「なんでだろうね。ただわかることは私を騙したくてやってるんじゃない。切羽詰まって、結果がそうなっただけじゃないか。と思ってたよ。だから信じるしかないよ。」

海はウララ課長のその言葉を聞いて感極まって胸が一杯になった。

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思い5

「二人の事をどうこういうつもりはない。でも海ちゃんは、彼氏に疲れてない?」

「それはないとは言えないわ。さっきも喧嘩して飛び出して来たんだ。でも彼はきっと立ち直ってくれる。このままは見捨てる事は…。」

「なんとなくわかるよ。それは私が海ちゃんに思ってる事と似てるよ。」

海は驚いた顔でウララ課長を見た。

「それはどういう事?」

「じつはね。海ちゃんの事何回見捨てようと思ったよ。彼氏はヤクザだし、お金にもルーズ。でもこの事は、海ちゃんが悪い訳でもない。周りを裏切らざる環境にいるだけでそれさえなくなればなんとかなるんじゃないか。と思ってる。」

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思い4

海は、黙っていたがしばらくしてぽつりぽつりと話始めた。

「彼氏に服代出してくれ。と頼んだら金はない。と言われちゃった。」

「それで。」

「少しは私の為にお金を1、2万円でいいから用意してと頼んだら、お客に頼め。俺はない。と言われたの。」

「それはひどいな。」

「そんな事できるなら頼んでない。なんでいつもそうなの?薬代はあるのに…。」

「海ちゃんは彼の事どう思ってるの?」

「最近、わかんなくなってきちゃった。私の事は何にも考えてくれないし…。」

「じゃあ。別れるの?。」

「それは…。」

と海の言葉がでなくなった。

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思い3

「えっ。ありがとうって言われても何にもしてないだけだし、約束の電話をしてないんだから…。」

とウララ課長は、突然の感謝の言葉に戸惑った。

「私ね、東京じゃ頼る人がいなくて、人を裏切ってばかりいた。橋河さんも見放されても当たり前だし…。ただ私に気付いて追っ掛けて来てくれた。」

「それは…。」

とウララ課長の言葉を遮り、

「私が嬉しかったのは、一人じなかったんだ。と感じたからなんだ。」

「なんでそんなに追い詰められたの?俺は一人ぼっちなんか慣れっこだから平気だけど海ちゃんは彼氏がいるじゃん。一人じゃないでしょ。」

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思い2

「海ちゃん。」

と呼ぶと海は驚いた顔で振り向いた。

「橋河さん。なんで…。」

と泣き声でウララ課長の胸に飛び込んだ。

「どうした。もう大丈夫だ。」
と海の頭を撫でながらなだめた。

海はぐずりながら

「ずっと電話待ってたんだよ。電話がないからもう見捨てられた。と思ってた。」

「ごめんよ。ごめんね。」

とウララ課長は繰り返すだけだった。

二人は場所を移し、喫茶店にはいった。

海は落ち着きを取り戻したが、ウララ課長は、自分の行動の後ろめたさから黙り込んだ。暫く二人の間に重い空気が立ち込めた。

「橋河さん、ありがとう。」

と海が切り出した。


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思い

「課長、海ちゃんですよ。」

「えっ。どこだ。」

「あの黒い服の女の子。」

と中川が指をさした。

ウララ課長もようやく海に気付き、

「お前らここで飲んでろ。支払いはこれを使え」

とお金を中川に渡した。

「課長どこ行くんですか?」
と二人は呼ぶがウララ課長は、通りを横切り、海を追い掛けた。

二人は

「ああ、行っちゃったよ。中川が余計な事を言うから…。」

「しょうがないだろ。泣きながら海ちゃんが通ったから。とにかくお金はもらったし、飲みに行くぞ。」

と二人は店に入って行った。

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葛藤9

「そうなんだよ。で何処にする?中川のお勧めは、アクアで田中のお勧めは、オアシスだよなぁ。どこにあるんだ。」

「あすこですよ。ファンタジアの看板の隣がオアシスでプラチナ斜め前、アクアですよ。一時間づつオアシス、アクアと行きません?オアシスが当たりなら延長してもいいし…。私としてはプラチナのそばはなるべく避けたいですよ。」

「その気持ちわからんでもないなぁ。よしそれで行こう!」

とオアシスの店の前に来て、田中がボーイに値段交渉を始めた。

「あっ。課長。あすこ見てください。」

と中川が道路の反対側を指した。

「どうした?」

とウララ課長は、その方向を見た。

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葛藤7

「本気でそう思ってるの?私は、洋ちゃんの為にがんばって来たけど…。わかったわ。」

と涙声で海は言い残し、部屋を出て行った。

「海、海どこ行くんだ。」

と洋司の叫ぶ声がした。

その頃、3馬鹿キャバレンジャーは、区役所通りの入口でほろ酔い加減で何処の店に行こうか、話しながら歩いていた。

「ここは隊長の決断に任せますよ。」

と中川がふると

「最近つきがないからなぁ。初めて行く店は、不細工がついたり、料金が高かったり、引きが弱いんだよなぁ。」

「隊長わかりますよ。その気持ちヘルスみたいに出勤してる女の子の写真とスリーサイズがわかればハズレを引く可能性低いんですがね。」

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