数百年に一度の奇跡、金環日蝕が起きる日に本物の侠に会いに車を走らせた。
往復1400kmという道程であったが「行こうかどうしようか・・・」などという躊躇いはなかった。
諏訪湖を越え…
日本アルプス(?)を越え…
途中で奇跡を目の当たりにし…
琵琶湖、京、大阪を越えひたすら車を走らせ走らせ…
目的地に到着!!
ワニガメ生態研究所
日本で唯一のワニガメやカミツキガメの保護施設である。
たまに新聞やTVで、心無い飼い主に遺棄されたカメが発見された報道を目にする。
発見・捕獲された後、飼い主が見つからなかった場合の行く末は誰でも容易に想像がつくだろう。棄てられた猫や犬が辿る同じ末路である。
ワニガメは本来ならばアメリカに生息するカメ。しかしそれを人間の都合で日本に連れて来て、飽きたり飼えなくなればこれまた人間の都合で棄てられたり殺処分される。
この施設の代表である荻野要氏は身勝手な人間達が棄てた挙句に発見・捕獲され、「あの世」以外に行き場のないカメ達を保護されているのだ。
現在飼養されている数はおよそ270頭!!
ワニガメは「匹」と数えられるような小さなカメではない。これらを救うことは様々な意味での苦難を伴うわけだが想像できるだろうか?できるわけがない。
我々がなんとなくでも想像できる数百倍、数千倍の困難があることは間違いない。何せ日本でたった一つしか存在しない施設なのだから。
実際に会って確信したが、荻野氏はまさしく侠の中の侠である。強く、温かく、大きく、生物に対する慈愛と慈悲心に満ちていた。
彼ほどの人物は世界中探したってそうはいない。日本の人口は約1億3千万人だが、このようなことをやっている人は荻野要氏のみという事実がその信憑性を物語っている。
人は自分の子供以外にも無償の愛を捧げることができるものなのか…と胸が熱くなった。私は侠と呼べるような人物には荻野氏以外に出会ったことがない。
嘘だと思うのならワニガメ生態研究所のHPから飛べる荻野氏のBlog
を読んでみてもらいたい。
いや、、こんな人物がいるのだということを一人でも多くの方々に知っていただきたいので是非とも読んで欲しい!!いろいろ考えさせられたり、何かが胸に残るはずである。
僕は最初から全てを一気に読み切ってしまった。
遠くから来たということで特別に施設内を見せていただけた。詳しくは御施設のBlogやHPを見ていただければわかるが実際に目の当たりにすると、とにかくすごい。スケールのでかさだけでなく何もかもが唖然…規格外である。
自然に近い環境の中にいるカメもいれば、ケースや水槽、そしてもはや巨大な風呂桶(?)と呼べるようなケースにいるカメもいる。莫大な数だが驚くべきはその状態の良さである。カメの体調、水の状態、どれもこれも手抜きなく素晴らしい状態で管理されている。
それがどれだけすごい事かは水棲生物を飼育した経験がある人ならわかるはず。水換えや掃除って結構大変なものなのだ。しかもここの施設にいるのはミドリガメやらゼニガメなどではなく巨大なカメ達である。水の量、餌の量、排泄の量、飼養している数、何もかもが桁違いなのだ。
もう寝る間を削って…いや、命を削って保護活動をしているとしか思えない。
自己犠牲・・・言葉にしてしまえばたったの4文字だがこれを出来る人間はほとんど存在しない。正にその自己犠牲の上に罪のない多くの命を救っているのである。
写真でも「凄さ」は伝わるが生で見た時の「衝撃」は言葉ではとても伝えられない…。これはカメというより恐竜である!!
巨大なワニガメの尾は、僕の二の腕なんかより遥かに太い。一番太い部分は僕の太腿の太さよりあるだろう。とにかく想像を絶するインパクトである!!言葉では凄すぎてとても伝えることができない。
こんな珍しい体色をしたワニガメも!それでいて凄まじいでかさ!!
そして荻野氏は何もワニガメの命だけを救っているのではない。
そう、見たまんま。これはワニである。
ハッキリ言ってこんな間近でワニを見た経験はないのでビビった。
とても紹介しきれないが、爬虫類だけを救っているわけではない。詳しくは是非ともワニガメ生態研究所のBlogを最初から
読んでもらいたい。
そして何より己自身を含め、動物を飼っている人は、その動物の命を預かっているという責任の重さと、人間の都合で消される哀れな命が一つでも救われるよう協力・援助してもらいたいと僕からも切にこのBlogを読んでいる心ある方々にお願いしたい。
荻野氏の言葉を借りれば『殺すことに金を使うのではなく、生かすことに金を使って欲しい』
その通りだと思う。
荻野さん、お忙しい中貴重な時間をありがとうございました。どうかご自愛ください。
写真提供:ワニガメ生態研究所









