ガンステッドといえば少しでもカイロプラクティックの業界に身を置いた者であれば、必ず耳にするテクニックである。
しかしテクニックだけでなく当然ガンステッドシステムなるものが存在する。それはつまりサブラクセーションを特定する分析法といったものだ。
それだけならよかったのだが、ガンステッド関係の本を読むと必ず疾患別対処法みたいな項目がある。つまりこれはこのような症状(病気)の場合にはこういった対処をするといったものである。数多くの病名や症状が羅列されており、一時期は単語カードでそれらをほとんど暗記していた時期もある。この中にはちょっとした栄養学的な内容や、アジャストメント以外の対処法も記されている。
ガンステッドにのめり込んでいくあまり、そういったことには何の疑問も持たずガンステッドの教本に書いてあるのだからこれも(ストレート)カイロプラクティックなのだと思っていた。
しかし不思議なのはあるカイロプラクターがガンステッドに「~の疾患の場合はどこをアジャストしたらよいか?」と訪ねたところガンステッドは「脊柱全てを調べ主要なサブラクセーションをアジャストしなさい。」と答えたという。
これこそがカイロプラクターとしての答えなのであって、未だに私は何故ガンステッドが上記のような答えを返したというのに疾患別対処法などというものがあるのかわからない。
統計学的にこういった病気(症状)を訴えていた患者の脊柱を調べたところ、ここのセグメントにサブラクセーションが多く見つかったという記録程度であればわかるのだが、今読み返してみるとガンステッドカイロプラクティックは「治療システム」という印象を強く感じる。
さて、いきなり話が進みすぎたが何故このような疑問を持つようになったのかといえば、それにはやはりきっかけがある。完全なミキサー大学であったRMITに、どういうわけかターグルリコイルをご自身のプラクティスで用いているストレートカイロプラクターがクリニシャンとして赴任してきたからだ。パーマー大学卒の谷村聡士D.C.である。これは今思い返しても画期的な事件だったと思う。
谷村D.C.との出会いが正しくカイロプラクティックの本質を理解していく大きな礎となったのだ。もちろん出会った頃の私はまだガンステッドに盲目になっていた時期である。
つづく