ふと、昔のアルバムや
子どもの小さい頃の写真が出てきて、
「わぁ懐かしい…」
って笑いながら見ていたのに、
次の瞬間、
「あの時、もっと優しくできたんじゃないかな」
「なんであんな言い方しちゃったんだろう」
って、胸がギュッとなる。
そんなこと、ありませんか?
子育てって、終わってからのほうが
じわじわ来ることがあります。
毎日必死で、
目の前のことを回していた時は考えられなかったのに、
少し落ち着いた今になって、
思い出しては反省してしまう。
そして反省だけならまだしも、
「私って毒親だったのかも…」とまで、
自分を責めてしまうお母さんが、実はとても多いんです。
子育てを振り返る年齢になったからこそ、出てくる思い
カウンセリングの現場では、
こんなお話をよく伺います。
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あの時、もっと話を聞いてあげればよかった
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叱りすぎたことが、今も引っかかっている
-
子どもを傷つけてしまったかもしれない
-
取り返しがつかない気がして苦しい
結論からお伝えします
自分を責めているあなたは、毒親ではありません
いきなり結論になりますが、
自分の子育てを振り返って
苦しんでいるお母さんは、毒親ではありません。
これは「励まし」ではなく、
心理師としての臨床経験から、
はっきり言えることです。
「そんな簡単に言われても…」
と感じる方もいると思うので、
なぜそう言えるのかを、ここからお伝えしますね。
「毒親」という言葉は、正式な心理学用語ではありません
まず知っておいてほしいのは、
毒親という言葉は、
診断名でも心理学の正式用語でもないということです。
とても強い言葉ですが、
定義はかなり曖昧。
それでもこの言葉を使ってしまうのは、
それだけ
「自分の子育てを悔やんでいる」
証拠でもあります。
私が考える
「毒親」の条件
臨床経験と、私が師事している精神科医の見解を踏まえると、
毒親と呼ばれる状態には、特徴があります。
① 子どもの発達に有害な関わりを、継続的に行う
② 子どもの心に共感する力が欠けている
この2つが重なると、
子どもの心に深刻な影響が出やすくなります。
「一度でも叩いたら虐待」ではありません
ここは、誤解がとても多いところです。
もちろん、叩かないに越したことはありません。
ただ、精神科の臨床現場では、
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頻度
-
異常性
-
継続性
を総合して判断します。
追い詰められた中での“瞬間的な爆発”と、
継続的で異常性のある加害は、
同じではありません。
本当に虐待をしている人は「自分を責めない」
精神科の現場でも、
「私、子どもを叩いてしまいました。虐待ですよね?」
と相談するお母さんは少なくないそうです。
でも、そうやって相談できるお母さんの多くは、
実際には虐待の状態ではないことがほとんど。
なぜかというと
本当に虐待をしている親は、自分を責めて相談に来ない
ことが多いからです。
毒親は、自分の子育てをあまり振り返りません
これも臨床上よく見える特徴です。
いわゆる毒親傾向の強い方は、
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後悔を語らない
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「私は一生懸命やった」と言う
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子どもの気持ちより、自分の正しさを優先する
ことが多いです。
逆に、今こうして
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子どもの心を想像して
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申し訳なさを感じて
-
自分を責めている
あなたには、すでに
子どもの心に共感する力があります。
自分を責めているあなたへ、今伝えたいこと
もし今、
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自分の子育てを振り返って苦しい
-
後悔が頭から離れない
-
「私はダメな母親だった」と思ってしまう
そんな状態なら、それは
あなたに共感力がある証拠
お子さんの心を大切に思っている証拠
です。
どうか、
その事実だけは忘れないでくださいね。
もちろん、反省や後悔が
「ゼロでいい」という話ではありません。
でも、あなたが今やっているのは反省ではなく、
自分への攻撃(自己否定)になってしまっている可能性があります。
読むより、声で聞いたほうがスッと入る方も多いので、
よかったらあわせてご覧くださいね。




