叔母から電話があった。3年ぶりだ。
叔母は私が繋がっている父方の唯一の親族。
3年前はお盆の最後の日に、長く音信不通だった叔母が突然電話をくれて、私は当時調べていた父方のお墓の場所を聞くことが出来た。
そして私は翌年に北海道は美唄のお墓を訪ねたのだが、どうにも墓石を見つけられず。
それから2年。
叔母の電話の中で、墓じまいをしたと聞く。
ああ、やっぱり。
私、行ったのよ。2年前に。
お墓が見つからなくて、そうじゃないかと思ったの。
「連絡してなくて悪かったね」と叔母は言ったけれど、
私はむしろ聞かなくてよかったと思った。
墓じまいをしたと聞いていたら、わざわざ美唄まで行けたかどうか。
墓石はなくとも、父の故郷の地を踏めたことは、私にとって大切なこだったと思うのだ。
彼岸を前に、叔母が語る父の昔話に耳を傾ける時間は、短くも嬉しいものだった。