心理セラピーをしていて非常によく感じるのが
みんな怒りの表現がうまくないなーということ。
うまく怒りを表現出来てる人は
極めて稀な印象を持ちます。
多くの方が
- 怒っていないフリをしています
- または自分の怒りに気づいていないかもしれません
そういうときの代表的な症状として
「イライラする」というのがあります。
- なんだかやたらとイライラする
- いつもイライラしている
先日そう話したらある方が
「え!イライラと怒りは違うんですか!?」
とビックリしたようにおっしゃいました。
怒りは、外へ向かう攻撃のエネルギー。
自分が攻撃された(されたと感じた)時に身を守るための防御反応として、動物ならばみんな備わっているエネルギーです。
一方イライラは
怒りが外に向かえないときに感じるもの。
つまり、イライラは怒りがあるのに怒れない時に感じるもの
ということになります。
「怒りを溜めてませんか?」
と質問されて、
「私はしょっちゅうイライラしているので、溜めてません」
とおっしゃる方がわりとよくいらっしゃいますが
適切な出し方をすれば
という条件がありますが
怒りは出してしまえば、スッキリするはずです。
スッキリせずにいつまでも
しょっちゅうイライラするのは
怒れていないサインなのです。
だから、イライラを解消するには
怒りを適切に外に出すことです。
①怒りの対象を明確にする
②怒りを相手にぶつけない
①は「八つ当たり」ではダメだということ
自分は「誰の」「何に」「なぜ」怒っているのか?
を明らかにします。
これをすべて明らかにすると
自分が何に「傷ついたのか」「何を守りたかったのか」が見えてきます。
②は多くの方が誤解していることです。
「怒りを出す」=「怒りを人にぶつける」と。
怒りはぶつけてはダメです。
それは戦争や闘い争いとなるだけで、痛みを伴います。
怒りを人にぶつけたら、そりゃあ関係性は普通は悪くなります。
「怒りをぶつける」のではなく
「怒りを表現する」のです。
私は怒っていると認め
先に述べた①を経て、それを言葉にするのです。
この時、目の前にリアルな人間がいる必要はありません。
想像の中に相手を置き、その言葉を伝えるのです。
これは誰も傷つけない、安心で安全な怒りの表現方法です。
それでも怒れない場合。
もちろん、怒れないには怒れない理由がありますよ。
- 怒ったら相手との関係性が悪くなると思っている
- 怒りを誰に向けるべきかがわからない(やり場のない怒り)
- 怒ってはいけないと思っている
- 怒ることは悪いことだと思っている
- 怒りのエネルギーが怖い
- 怒り方がわからない
- 自分が怒っていることに気づけない
- 怒りだけではない他の感情が絡んでいる
- 怒るだけの元気がない
ざっとこんなところでしょうか。
こういうのは心理セラピーで解決することが可能です。
困ったときはご相談くださいね。
また、人の心の仕組みをもっと知りたいと思う方にはこちらの記事もオススメです。
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