人から嫌われることがどうしてそんなに怖いのか?(その2) | 囚われの人生からの脱出!もっと自由に生きる心理学〜命のちから心理セラピー講座〜インナーチャイルドセラピー

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東京池袋の隠れ家的一軒家セラピールーム。公認心理師常駐。インナーチャイルドカードを使って心と対話をする技術を教える活動を通じて、多くの人が幼少期の体験の影響を無自覚に今も受けていると知りました。。それに気づいてもっと自由に生きられるようサポートしています。


この記事は 先日の記事の続きです。
まだ読んでいない方は、こちらからどうぞ。↓
人から嫌われることがどうしてそんなに怖いのか?(その1

さて、その1の最後にこう書きました。

ところでそもそも、どうして

「人に嫌われるのが怖い」

という感覚は生まれたのでしょうか?

その前に考えてみたいのが

「人に嫌われたらどうなるのか?」

ということです。
 

人に嫌われたら

いったい何が起きるのでしょう?

・友達がいなくなる
・見捨てられる
・待遇が悪くなる
・悪口言われる
・仲間外れにされる
・ひとりぽっちになる
・・・・etc.


こんなところでしょうか・・・?


まだ他にもあるかもしれませんね。
確かに、これらの状況を想像すると・・・。
それは寂しいし、辛いことかもしれません。



でもちょっと待って。


だからと言って、これらを回避するために

「自分の言いたいこと、思っていることをすべて飲み込んで、自分を押し殺して生きる」

って、そっちの方がよっぽど苦しくありませんか?

って思うんです。


小さな幼児や赤ちゃんならばいざ知らず、立派な大人のあなたは、
例え人に嫌われたって、見捨てられたって、ひとりぽっちになったって、死ぬことはありません。
ひとりで、自立して生きて行けるはず。


実際ね、カウンセリングの現場でも、このようなお話をすると、皆さん割とすぐに理解されるんです。

「そうですよね」って。
 

そう、頭では、ね、すぐわかることです。


けれど、
「人に嫌われてもいい」って口で言ってみて

「そうだそうだ」ってそのときは思えるけど、家に帰ったらまた逆戻り、みたいな話はよく聞きます。
 

頭では理解できるけど

心は納得していないのです。

そう、この「人に嫌われることが怖い」

という感覚は、
頭ではなくて心、それもかなり深い部分、つまり潜在意識や、本能レベルで感じていることなのです。
 

本能レベルということは、身体レベルということでもあります。

 

実は、本能レベルでの

「嫌われることへの怖さ」

は誰にも備わっているものです。
 

それは群れを作って生きる動物としての本能です。

また、先程、
「例え人から嫌われたとしても自立して生きて行ける」と書きましたが、
これはあくまでも大人の話。

もし子供だったら・・・。
 

親の養育が必要な時期の子供の立場からしたら、「親から見捨てられること」は「死」に直結する恐怖なのです。
 

ネグレクト(育児放棄)や児童虐待はもちろんのこと、そこまでの顕著なケースでなくとも、何らかの事情で子供が養育者の愛情やケアを十分に感じられなかった場合、それは子供にとっては「死」に匹敵する恐怖となり得ます。
 

そこの恐怖は心と身体に記憶されますが、その記憶は潜在意識のレベルに追いやられるので、大人になった私たちは「こうでああでそうだから私は人から嫌われるのが怖い」といった明確な説明をすることはほとんど出来ません。
 

ただなんだか無性に、「人に嫌われることが怖い」となります。

このようにして、「人から嫌われることが怖い」という感覚が生まれます。
 

だから、ある部分としては動物的な本能でもあるわけで、それは持っていて当然でもあるわけですね。
ただ、自由に生きられない程の強い恐怖は、前述したような幼少期の体験に起因している可能性があります。

それでは私たちは、この「怖れ」にどのように対処してゆけばよいのでしょうか?
 

サムネイル

長くなったのでまた次へ続きます。
次あたりで最終回かな~。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。