温かくなってまいりましたねー。
まぁ、今週はまた気温が下がるようですが…。
我がご当地の新潟では「みぞれ」が降るなんて予報も。なんですと…?
先日、うちのお得意先サンが横浜出張から帰ってらっしゃったようで。
お土産を頂戴する時に「久々に太平洋を見て来たよー」とおっしゃっていました。
おお、そうなんですね!
日本海側の人間には、憧れに似た響きがありますよね、「太平洋」って。中々お目にかかれないですからね。
「太平洋、ついでに触ってきました?」
「いや、見ただけ。つーか、泳がないって(笑)」
誰も泳げなんて言ってないではないですかw
海って、旅先なんかで眺め「見る」ことはあっても、「触る」となると、中々ないんですよねー。
そこから、「今まで、いくつの海を触ったことがある?」という話題になり、
「『アメリカ湾に改称する』なんて誰かが言っていたメキシコ湾って、マイアミのところだっけ。あ?あれカリブ海か?」
とかとか…世界の海についてまで、ひとしきり雑談となりました(←仕事しろ)
「さすが、七つの海を股に駆けるごんちゅーさん、色々とこだわりがおありでw」
「駆けてませんてw」
七つの海を股に駆けていたら、さぞ楽しい人生だったんでしょうけど、がんばっても1つあるかどうかですよ…。
「七つの海」という言葉があります。
「七つの海を制覇する」は、すなわち「全世界の海を制覇する」のと同じ。
つまり、「七つの海=全世界の海」を意味しているわけです。
では、この「七つの海」とは、具体的には何処を指しているのか?
実は、地域と時代によって異なったりするんです。
その正解を披露する前に、まずは自分なりに「七つの海って此処かな?」って海を選び出してみようではないですか。
ワタクシの場合は…
- 太平洋
- 大西洋
- 北極海
- 南極海
- 南シナ海
- インド洋
- 地中海
こんな感じかな?
なんか、すごく味気ない…。
「バルト海」とか「アドリア海」とか「エーゲ海」とか「黒海」とか「カスピ海」とか「日本海」とか、聞いただけで光景と物語が思い浮かぶような海の名前も入れたいよなー。
というわけで、「七つの海」の正解(のようなもの)
先ほども申し上げましたが、地域と時代によって異なります。
A・中世帆船時代のアラビア
- 大西洋
- 地中海
- 紅海
- ペルシャ湾
- アラビア海
- ベンガル湾
- 南シナ海
彼らが帆船で航海した海を数え上げたらしいです。
「大西洋」が入っている…ってことは、アラビア人も「大西洋」を利用したのかな(レコンキスタ前の記憶?)
ちなみに、馴染みがあるのかどうか分かりませんが、「アラビア海」はインドとアラビア半島の間にある海。「エリトュラー海」「オマーン海」などとも呼ばれます。
「ベンガル湾」はインドと東南アジアの間にある巨大な湾のこと。その先にあるのが「南シナ海」ですかね。
オリエントから「紅海」もしくは「ペルシャ湾」を渡って「アラビア海」へ出て、インドを経由して「ベンガル湾」へ。
そうすれば、"香料"や"香辛料"の産地である「東南アジア」は、すぐ目の前。さらに「南シナ海」を過ぎれば、そこは"絹の産地"「中華帝国」…という貿易路が見えて来るかのよう(海のシルクロードですかな)
アラビアの方々は、ここまで交易に来ていたんですかねー。
B・中世帆船時代のヨーロッパ
- 大西洋
- 地中海
- 紅海
- ペルシャ湾
- 黒海
- カスピ海
- インド洋
「黒海」はあるのに「アドリア海」や「エーゲ海」はない。
さては、選んだ人の中にイタリア人はいなかったな??
「黒海」「カスピ海」があるのは、「ゲルマン民族の大移動」の遠い記憶が為させているのでしょうか。
「大航海時代」を迎える前なのに「大西洋」が入っているのは、まぁフランスとイギリスの間とか、スカンジナビア半島の西側とかが「大西洋」ですもんね。
何も「ヨーロッパとアメリカとの間の海」ばかりが「大西洋」ではない…(^^;
ともあれ、オリエントの向こう側に広がる海も「七つの海」に数え上げています。
「紅海」「ペルシャ湾」は、おそらくはアラビア人と同じく「海のシルクロード」的なことで選ばれているんですかね。
アラビア人たちが「アラビア海」「ベンガル湾」と区別していたインドの南洋は「インド洋」と一括りにしているようですね。
ヨーロッパ人が香辛料が手に入らないことに悩んだ歴史を思うと、「彼らが実際に見た海」ではなくて「伝説の海」というイメージだった…のかもしれません。
C・大航海時代
- 大西洋
- 地中海
- カリブ海
- メキシコ湾
- 太平洋
- インド洋
- 北極海
ここでアメリカ大陸の海と、太平洋と、北極海が登場。
世界規模の「七つの海」になってきました。
「インド」を目指して大西洋に漕ぎだした、これがよく言われる「大航海時代」の始まり。やはり「インド洋」は外せませんねw
「北極海」は、1497年にイギリスのジョン・ガボットが「北西航路」を探索。その息子のセバスチャン・カボットが遺志を継ぎ、「ロシア貿易航路」(1551年)や「北東航路」(1596年)を開拓…といった具合に、「大航海時代」に開かれた新世界なんですねー。
それにしても、「カリブ海」と「メキシコ湾」って、近過ぎ…分けなくてもよくない?(^^;
(それだけ「アメリカ大陸との出会い」が嬉しかった…ということですかねw)
D・現在
- 北大西洋
- 南大西洋
- 北太平洋
- 南太平洋
- インド洋
- 北極海
- 南極海
「大西洋」と「太平洋」が、それぞれ南北に2つずつスペースを取っているおかげで、種類が"あっさり味"になっています。
「地中海」が消えちゃったのが、がっかりですね。お前にはがっかりだ!
南北に分けているのは、海流の関係ですかね?北半球と南半球で変わりますからね。
というわけで、「七つの海」のお話は、以上でございます。
そうそう、冒頭の「触ったことがある海」ですが、ワタクシは大雑把に3つしかないです。
- 日本海
- 太平洋
- 東シナ海
新潟…日本海側の住民なので、「日本海」は幼い頃からなじみの深い海。
実は「島根(稲佐の浜)」「北海道(小樽)」でも、触ったことがあるのですが、日本海は日本海だからカウントは「1」…か。
「太平洋」は、鎌倉で仏像巡りをした時に「由比ガ浜」に出たついでに触りに行きました。しょっぱかったです(←嘗めた)。初夏だったので潮風が気持ちよかったです。
あと、宮城県は「松嶋」でも、海岸で戯れたことがあります。が、これも同じ「太平洋」なのでカウントは「1」…ちぇ。あっちは「黒潮」こっちは「親潮」で、潮目が変わっているのに…無念(?)
「東シナ海」は、むかし居た会社で沖縄へ社員旅行に行った際、海に出て触れあってきました。
自分で立てた日程ではないので、ちと記憶が曖昧で、もしかしたら「太平洋」だったかもしれないですが、前後の行程を考えると「東シナ海」で間違いない…はず。
まぁ、沖縄自体が「東シナ海の島」という気がするので、どっちでもいいか(何)
なので、ワタクシの「七つの海」は、独断と偏見で小分類を駆使しますと…
- 日本海(越佐海峡)
- 日本海(稲佐の浜)
- 日本海(石狩湾)
- 太平洋(由比ガ浜)
- 太平洋(松嶋)
- 東シナ海(沖縄)
う、1つ足りない…。
ってことで、ワタクシの今後の課題は「オホーツク海」と「瀬戸内海」。
「オホーツク海」は、なんだか異国の海のようなイメージがしてしまうので、そんなには狙っていません(見れたらいいかなーと)
渇望しているのは「瀬戸内海」。見たことはあるけど、触ったことはない。
古代~近世日本のハイウェイを担った波と風を、いつか浴びに行ってみたいものです。