先週、「日本最古の仏像・飛鳥大仏は、ほぼ当時のままの姿だった」というニュースを取り上げました。

 

ほとけのかほきらぎらし(再掲)

http://ameblo.jp/gonchunagon/entry-11365576323.html

 

 

ワタクシ、仏像って結構好きw

 

だから、このニュースにはだいぶテンション上がりました。

もう、「仏教伝来」から語っちゃうくらい(笑)

 

なのですが、歴史の話ができる友人はリアルでも何人かいるワタクシでも、仏像となると途端にいなくなってしまいます・・・・。

 

まこと寂しい限り。

 

 

そこで(どこで?)、突発企画!

 

自分のお気に入りの仏像ベスト10を、発表してみたいと思います!

 

 

ただ、お気に入りをただズラズラと挙げていくと際限がないので、以下の縛りをします。

 

・自分の目でじかに見たことがある仏像(写真などはダメ)

・三尊像とか立体曼荼羅とかは避けて、ピンで勝負しているもの

 

これで15体くらい挙げてみたら、10体ほどが奈良の仏像だったので、いっそ奈良限定にもしてみました。

 

うん、どちらかというと、天平時代とか白鳳時代とかの仏像のほうが好きだからね。こうなっちゃうわね(^^;

 

あと、興福寺の阿修羅像と東大寺の大仏サマは、殿堂入りとしました。

 

 

【MYお気に入りの仏像ベスト10】

 

■Entry No.1
伎芸天像
奈良/秋篠寺

秋篠寺

 

仏像では珍しい芸能の仏様。

奈良の北のほうにある、秋篠寺におられます。

 

ちょっと高いところに立っておられるのですが、視線が下に向いているので、目を合わせることができます(というか、仏像は大抵目を合わせられます)

 

その目を合わせたときの「キュンw」というトキメキ加減は、おそらくこの伎芸天像がナンバー1なのではなかろうか。

そんな、やさしくて艶かしい目をしておられますw

 

全体のプロポーションも綺麗なS字カーブ。

腰つきの色気も中々バツグンで、この御仁のモデルは絶対に女性だと確信すること請け合いw

 

手つきがエ○パー魔美みたいだなーとか、そんなツッコミ入れさせる隙も見せちゃうあたり、天然の魔性の女って感じですねw

 

なお、秋篠寺には「大元帥明王」という秘仏があるのですが、こちらの明王様は一面六臂で忿怒相をしており、手を1つが「大怒印」という印を結んでいます。

 

で、この「大怒印」。「手を上げて、人差し指と小指だけを伸ばす」というもの。

 

・・・・この伎芸天像の右手と同じじゃない?

 

もしかして、伎芸天像って大元帥明王と表裏一体だったりするんですか??(マサカナ)

 

 

■Entry No.2
不空羂索観音像
奈良/東大寺/三月堂

三月堂

 

 

東大寺の大仏サマがある大仏殿から、階段を上ったところにある三月堂の御本尊。

「ふくうけんじゃくかんのんぞう」と読みます(たしか)

 

なんといっても、黒光りしたそのデカさにはオドロキます。

 

腕やら光背やらがいっぱい放射状に出ているので、像高との相乗効果でさらにデカく見える上に、お堂が狭いので、割と間近に見ることになるのです。

 

そのため、見上げる格好を強いられるので、威圧感はタップリw

 

でも、お顔がすごく和やか。

糸目がすごく愛らしいですw

 

頭にかぶっている冠に、ヒスイが埋め込まれています。

このヒスイ、お寺の方に伺ったら「新潟県からきているんでしょうね」と教えてもらいました。

 

古代史がお好きな方ならご存知かもしれませんが、新潟県の糸魚川(いといがわ)はヒスイの産地で、ここから奈良まで運ばれて加工され、勾玉などになっていたのですw

 

勾玉やヒスイは、いつの間にか忘れ去られて行きました。

 

「平清盛」見ていても、イヤリングや首飾りをしている人なんて出てきませんものね。

幕末にヨーロッパへ使節団が派遣された際、宝石類には興味を示さなかったので、現地の公人たちは大変驚いたそうな。

 

ちなみに、不空羂索観音の羂索(けんじゃく)」とは、鳥獣を捕える縄のこと。

 

これを擲げ広げて人々をとらえ、人々すべてを救いあげるという意味があるんだそうです。

強引なのね(イヤンw)

 

 

■Entry No.3
広目天像
奈良/東大寺/戒壇院

戒壇院

 

 

東大寺で授戒をしていた「戒壇院」にある仏像。

壇の四方を守っている、四天王像の中の1体です。

 

四天王とは、帝釈天の舎弟ユニットの4人組です。

増長天・持国天・多聞天(=毘沙門天)、そしてこの広目天です。

 

筆と巻物を持って、はるか遠くを見つめているのですが、この静かに睨んだ目がなんともいえないw

 

土を盛って作られた(?)塑像なので、質感は見るからに「岩」なんですけど、それが余情に静かさを与えていてグッときますw

 

 

■Entry No.4
救世観音菩薩像
奈良/法隆寺/夢殿

救世観音

 

 

法隆寺は大きく4つに分かれているのですが、その中の東院(通称「夢殿」)の御本尊です。

秘仏で、公開期間が限定されています(6月と10月だったかな?)

 

明治に入るまで包帯でぐるぐる巻きにされていたので、飛鳥時代の作ですが、保存状態はとても良好。

 

・・・・っていうのだけど、口の周りが黒いので、無精髭が生えているようにも見えます(^^;

 

法隆寺は聖徳太子ゆかりのお寺。この仏像は、聖徳太子をモデルにして作られたと言われています。

そういう目で見ると、余計楽しいのでおすすめですよw

 

(時事は先入観を持たずに見なければならないけど、芸術は先入観ギンギンで見るべし!←MYスタイル)

 

この仏像は謎が多くて、たとえば後ろにくっついている丸い光背が頭に釘で直接打ちつけられているとか、持っているのが普通は宝珠なのに舎利瓶(骨壷)とされているとか、オカルトでダークなニオイがプンプンで、実物を見ると寒気がするほどエライ雰囲気を持っています。

 

そんな謎を、オイラがチャネリングで解決してやるぜ!と言う方は、是非足を運んでみてください。くれぐれも、誰か連れて帰らないようにしてくださいね(笑)

 

 

■Entry No.5
百済観音菩薩像
奈良/法隆寺/百済観音堂

法隆寺

 

 

法隆寺は大きく4つに分かれているのですが、その中の宝物館(百済観音堂)に納められています。

 

身長2メートル以上。体躯はひょろっとしていて、やや前かがみなのは、飛鳥時代の仏像は「正面からしか対面しない」のを前提としているから。

横から見られるのは想定外(というかバチ当たり)なんですねー。

 

この仏像は、なんとも言えない雰囲気を持っています。

 

観光地に来ると「魂の入った仏像」って出会いますよね。

あるいは反対に「魂の入ってない仏像」というのも見かけます。

 

でも「魂の抜けたような仏像」というのは、見たことがないのではなかろうか。

 

百済観音像は、どことなく「抜け殻」というような印象を与えてくる仏像です。

 

これもまた言葉で説明するのは難しいので、気になる方は是非会いに行ってみてくださいw

(宝物殿は、「夢違い観音」とか、「橘三千代の持仏の厨子」とかもあるので、必見です。1時間は出てくるな!と言いたい。いやマジでw)

 

なお、百済観音像には精巧にできた分身(レプリカ)が日本にも存在します。

東京国立博物館だったかな・・・・?なので、そちらでも見ることができます。

(ワタクシは新潟にやってきた時に、会いに行きました)

 

両方見たワタクシからすると、本物のほうが雰囲気出てますが、でも分身も本当によくできていましたw

 

あと、ドイツとイギリスにも一体ずつあるみたい。人気者だなw

 

 

 

 

長くなったので、今日は半分のここまで。

続きはまた後日とさせていただきます。

 

「有名どころばっかり」という感じがしますが、そんなもん、どーだっていいw

有名になるのは、それなりの理由がある。仏像は(ブームが作りにくいだけに)特にそういう面があるのではなかろうか。

 

メジャーだろうがマイナーだろうが、お気に入りはお気に入りなのだw

 

なお、ここで取りあげてるのは、あくまで「今日の気分で」なので、後編の時はまたお気に入りが変わってるかもしれませんが(笑)、まとめられるよう努力したいところです・・・・(^^;