三原車輛製作所(その2) | ゴンブロ!(ゴンの徒然日記)

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現在も三原工場に残る保存機から。

二門付近のC57 76
三原C57_1 
C57は戦後、三原工場でも32両を製作していますが、保存されているのは1938年に(三原工場ができる前に)三菱神戸造船所で製作されたものです。
三原工場には1973年の北海道新見での廃車後、1974年にやってきました。

三原C57_2 銘板には三菱神戸造船所製造の文字が残る。

三原C57_3

 
 その横にある小さなディーゼル機関車は1951年にお隣の日本セメント糸崎工場向けに納入した5トン機関車。三原工場初のディーゼル機関車です。
三原小型ディーゼル_1 
 三原小型ディーゼル_2 
 図面が三菱の標準図面そのもので、左下に「製図」「審査」「承認」のサイン欄があるのが泣かせます。この機関車は長らく糸崎工場で働いた後、1992年に三原工場に里帰りしてきました。

三原小型ディーゼル_3
 これが竣工時の写真です。
資料によると、摺動歯車式動力伝達機構を備える、とあり、電気式・液体式導入前の草創機の機関車そのものです。デザインといい習作感の漂う機関車ですが、長期間にわたって使用された模様で使い勝手はよかったのでしょう・・・

それではまた!