三原車輛製作所(その1) | ゴンブロ!(ゴンの徒然日記)

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硬派から軟派まで行ってみよう!

以前ご紹介の通り、ゴンブロ主宰者は三菱重工の三原工場と業務でのお付き合いがありました。その三原工場が1940-1970年代に日本有数の鉄道車両工場であったことは、同工場が鉄道車両製作から一旦撤退してしまったこともあり、現在あまり知られていません。
国鉄向け車輛を挙げても、C57, C61, D51, D52, ED42, EF15, EF58, EH10, EF63, EF60, ED45, ED70, ED71, ED75, EF70, EF81, DD50, DF50, DD91, DD51, DD54と一時代を劃した名機の数々の故郷と言えば、へえ! と皆様言われるでしょう。

そこで「デロイを探せ!」からのスピンオフ企画として、新企画「三原車輛製作所」を開始いたします!同企画では、1943年の同所開設から1950年代までの歴史をご紹介致します。同企画にあたってはゴンブロ主宰者が収集した資料の他に、
尊敬する「つばめno巣」様から頂戴した資料についてもご紹介したいと思います。
(「つばめno巣」様 本当に有難うございます!)


おなじみの「デロイ」の他にも、戦後すぐの三原には「ソ連サハリン向けD51」「台湾向けD51」、そして「韓国向け満鉄ミカイ」「韓国向け標準軌D51(!)」「韓国向け戦災復旧蒸気」と知られざる機関車が目白押し!

初回の今回は三原車輛製作所 第一号機出車式の風景をご紹介します。
撮影は1943年の1月。4月の正式開所に先立ち、親工場の三菱神戸造船所からの支援を仰いで完成させたD51 801の竣工です。
 
  

出車式という儀式自体が進水式との類似性を感じさせます。これも親工場が造船所だからか・・・

このD51 801はその後永年の活躍後、最後は秋田で働き、1968年に秋田の横手で廃車となりました。

それではまた!