やっと見ました。必見!1時間45分の映画です。
35年前に、原発事故が完全タブーの時、
「燃料破損事故」を隠蔽するために、次々と人が殺されていく・・・
怖~い映画です。
さもありそうなことを33年前に、創ったというのがすごい。
しかし、これは「正義は勝つ」という映画ではない
けっこうな役者が登場する本格映画。
原田芳雄:風吹ジュン:佐藤慶:岡田英次:浜村純 等々
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映画「原子力戦争」の感想を書いたブログ
映画の1時間25分~1時間30分の5分間の佐藤慶(新聞記者)と岡田英次(御用原子力学者)との会話に、この映画の意図が端的に表現されています。

原発の施設の中で事故があったらしいと、
佐藤慶はこれまでに掴んだ情報を元に岡田英次に意見を聞き、
真実を伝えるのがわれわれ新聞社と記者の使命だと訴え、
原発内で起こった事故で炉心溶解の危険が生じているのではないか?
と、入手した資料を見せながら詰め寄りますが、
炉心溶解などそう簡単におこるものではないと、
岡田英次教授はクールに原発の安全性を語り、さらに、
原子力研究と原発の安全技術をさらに確固たるものにしていくことが、
われわれ原子力研究者の使命と責任でもあると口にします。
しかしながら、佐藤慶は、
事故は、核燃料棒を逆さまに入れてしまったせいで起こったようだと、
人為的ミスによって起こった事故の可能性をぶつけ、
さらに食い下がったところ、
原発で何が起こっているかなど、われわれには分からんよっ!!
分かっているのは、現場の技術者だけなんだっ!!
岡田英次は気色ばんでそう語るのです。
それに圧倒された佐藤慶に、
岡田教授はさらにこう語るのです。
(以下は要約した台詞です)
日本にはどうしても原発が必要なんだよ、君。
日本はエネルギー資源がない国なんだ。
石油を輸入に頼るしかない日本には、
これからは原子力は絶対必要なエネルギーなんだ!
石油も、石炭も、原子力も、
日本はあらゆるエネルギーを確保しなきゃならないだっ!
その重要性が君には分からんのかね。
日本は、そういう危ういところに立っている国なんだよ。
そのぎりぎりのところに、原発があるんだ。
と言われ諭されて、
真実を報道するのが自分の使命だと語っていた新聞記者は、
そこで黙ってしまう。
つまり、原発は国家の安全保障としてのエネルギー政策だという説得が、
ジャーナリストを黙らせてしまうほどの、
錦の御旗になってしまった場面の会話。
このシーンがとても印象深かったのは、
今とまったく重なるからです。


