
昨晩のNews23でも緑の党・三宅洋平の紹介
そして、今朝の朝日新聞のオピニオン記事
事前には、取り上げてくれなかったが、ようやく話題にしてくれた感はあるが、「緑の党」「三宅洋平」の選挙前の知名度からすれば、仕方がないことではないかと思う。それがわかっていても、億を超えるお金を使って、選挙を行った「緑の党」。それは、恐ろしいほどの多くの皆さんの努力によって成し遂げたことであることは、間違いない。時代を切り開く、人々の努力と熱意を感じる。
一方で、消えゆく感もあるかつての抵抗勢力の極=社民党。
社民党、みどりの風、緑の党、・・生活の党 とにかく、もっと大きな旗が出れば、もっと議席をとることができただろうに。
と当事者ではない方は、気軽に評論できる。
しかし、「ムダ」では、あっても「熱い実践」が、未来を切り開くのだろうということは、実感している。
「わが道を行く」チャンスは、未だある。しかし、仲間だと思っている人々との政策的なズレ、現実認識のズレは、まだまだある。まだまだ「遠い回り道」をそれぞれが歩く覚悟が必要なのだ。
「オレ(三宅洋平)や山本太郎と同じ様に危機感をみんなが持たないとヤバイ」という言葉は、確かだ。三宅洋平のような一人のスーパースターが未来を創るのではなく、それを支える多くの凡人たちの熱意と行動と「ムダで非効率でも」努力がなければ、人々が地球と平和に共存できる社会はやって来ない。
と思う
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201307250582.html
(記者有論)ネット選挙 「現場」と両輪で支持拡大 小林豪
政治部・小林豪
緑の党から立候補したミュージシャン、三宅洋平さん(35)が、参院選比例区で17万6970票を獲得した。今回から解禁されたネット選挙を最も有効に活用した候補者の一人だった。
街頭に野外ステージを設置し、知り合いの音楽家らが演奏で盛り上げた後、三宅さんが登場する。そして、政治を語る。「選挙フェス」と呼ぶ手法だ。参加した人たちがインターネットに評判を書き込み、それを見た人たちが次の会場に足を運ぶ。その循環で三宅さんの名前は瞬く間に広がっていった。
「今まで、どんなにいいライブをしても来てくれなかった人たちが、僕の話を聞きに来てくれた。僕には選挙フェスしかない」と、三宅さんは語る。まさにこのことがネット効果なのだろう。
ネットで名前が広がったとしても、それだけで得票を増やすのは難しい。選挙フェスという「現場」に足を運ぶ人たちがいて初めて、わざわざ投票所に行って名前を書く人が増える。いわば、ネットと選挙フェスは車の両輪なのではないか。三宅さんの活動を見て実感した。
千葉県柏市の選挙フェスに参加した男性(26)は動画投稿サイト「ユーチューブ」で活動を知ったという。「政治はよくわからなかったけど、僕ら自身、あの人を入り口に変わっていけるのかなと思った」と話す。
そして獲得した17万票。比例区で18議席を得た自民党にあてはめると、人気テレビ番組で著名な丸山和也さん(67)を上回って14位に入る。
それでも、三宅さんは落選した。参加した緑の党が比例区で議席を獲得できなかったためだ。落選者のなかで獲得票数はトップ。参院選の比例区制度の不条理でもあるが、三宅さんは前向きだ。「一人の政治的立場として存在感を生むことができた」
「チャランケしようぜ」。三宅さんは選挙期間中、繰り返し訴えてきた。チャランケとは、アイヌ語で「とことん話し合う」の意味という。徹底的に話し合えば、少数意見でも大きな政党の中に、自分たちの「色」をにじませることができると訴えてきた。
国会議員一人や二人で政治を動かすことは現実的には難しいに違いない。だが、三宅さんがネットを活用して17万票を得た事実は重い。今後、ネット空間が選挙に、政治にどのような影響を与えるか、引き続きウオッチしていきたい。
(こばやしごう 政治部)